思惑通り、すぐに発射の前兆が訪れた。
ふぅ。
高速ピストンの合間に「イクよ」と一声かけてから、無事に射精することに成功したのだった。
いつもなら発射後もゆっくりとピストンを続けて余韻を味わうところだ。
しかし、締まりの良くないマンコを相手にそれを行うのは極めて危険である。
ヒメちゃんのようなハズレ案件だと、発射した途端に愚息が縮こまってしまうもの。それゆえ、マンコの中でコンドームが外れてしまうという可能性が高いのである。
にゅぬるスポっ
無言でチンコを引き抜き、状態を確認する。心の底から興奮してエッチに臨んだ時は、我ながら呆れてしまうくらいの射精量なのだが、この時はいつもの半分にも満たない量だった。
そして、筆者はまたもや見てしまった! さっきより少なめではあったが、
白い固形物がチンコにまとわりついていたのだ!!
ヒメちゃんに「先に汗を流してくるね」と告げ、浴室に駆け込んだ。
その後、ほぼ会話がないまま帰り支度を終え、ホテルを出た。
「帰りはJRの新宿駅だよね?」
「は、はい」
「俺は西武新宿駅だから、逆方向に向かうね」
「わ、分かりました」
「それじゃ、気を付けて帰ってね」
そして彼女に背を向け、内ポケットから眼鏡を取り出して装着。そのまま振り返ることなく駅に向かった。
男性器と違って、女性器は清潔に保つのが難しいということは百も承知だ。しかし、今回の酒粕は当分夢に出てきてしまいそうだなぁ。
(文=所沢ショーイチ)