お礼のメールなのだが、最後の一文が気になってしまった。“読んでいただけたら嬉しいので、返信は不要です”とわざわざ書かれているのに、それを無視して返信してもいいものだろうか?
しばし悩んだ末、メールの返信をしないことに決めた。駅でT子ちゃんと別れる際、「また会いたくなったら連絡して」と告げてあるので、ここは大人しく待つしかないだろうと判断したのだ。
けれど、T子ちゃんにメロメロとなってしまった筆者は、どうしても諦めがつかなかった。
禁を破って、その5日後にコチラからメールしてしまったのだ。
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こんばんは、T子ちゃん。
相変わらず寒さが続いていますが、体調は崩されてませんか?
あれから明日で1週間ですね。
私にとって、気持ち良くて夢のような時間でした。
以前も伝えましたが、毎週土曜日はほとんどフリーな状態です。
だから、T子ちゃんからお誘いがあればいつでもOKですよ。
たくさん気持ち良くしてくれたお礼に、
是非T子ちゃんにも気持ち良くなってほしいんです。
チャンスが貰えるのを楽しみに待ってますね。
では!
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このメールを送ってから4時間後、T子ちゃんから返信が届いた。
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今晩は。
お誘い、ありがとうございました(*^^*)
お会いしてから1週間、あっという間に過ぎてしまいました…。
私は、おかげさまで元気です( ´艸`)
ショーイチさんは、体調管理、きちんとされてそうですね(笑顔)。
ショーイチさんから、特にリアクションなかったので、優しいから社交辞令だけで、振られたと思ってました…。
お誘いいただけて、嬉しいです…(*v.v)(ハート)
2月は、ちょっと予定が入ったので、3月にお会い出来たら嬉しいです(笑顔)。
土曜日の会えそうな日がわかったら、また、連絡しますね
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どうやら勝手にフラれたと勘違いしていた様子のT子ちゃん。こちらの言葉が足らず、真意が伝わっていなかったのだろう。
勇気を出してメールしたおかげで、その誤解が解けて一安心。
“去る者は追わず来る者は拒まず”をモットーにしているのはいいが、これからは少しだけ“追って”みるのもアリかもしれないなぁ。
(文=所沢ショーイチ)