「す、すごい下着だね」
「え?」
「いつもそんなセクシーなTバックを履いてるの? それとも今日が特別なのかな?」
「こ、これですか。一応、普段着ているやつです」
「そうなんだぁ。すごく似合ってるし、とってもセクシーだよ」
そう言いながら彼女の後ろに膝まづき、尻肉に頬ずりしてしまった。
「は、恥ずかしいです」
「ご、ごめん。あまりにも綺麗だからついつい頬ずりしちゃった」
「そんなことないです」
「いやいや、綺麗だって! こんな風に頬ずりしたのは生まれて初めてだもの」
「あ、ありがとうございます。あっ、そうだ! 渡したいものがあったんです」
「え?」
「これ、ちょっと早いけどバレンタインのチョコです」
「ま、マジで!? ありがとう! すごく嬉しいよ」
「安いチョコでゴメンなさい」
「ううん。わざわざありがとうね。じゃあ、ホワイトデーにお返ししたいから、3月14日にまたデートしてくれる?」
「え?」
「あっ、ゴメン。無理強いはしないけど、いつかお返しさせてくれたら嬉しいな」
「はい」
その後、駅の改札口付近まで彼女を見送り、デートは終了した。
そして、デートの翌日の夕方、T子ちゃんからメールが届いた。
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こんにちは。
T子です。
昨日は、私の相手をしてくださって、ありがとうございました。
ショーイチさんは、終始笑顔で、優しくて、とても素敵でした。
誉めてもらったり、優しくしていただいたので、ちょっと自信がつきました( ´艸`)
でも、すごく緊張してしまい反応出来ず、ショーイチさんがつまらなかっただろうと思うと、お時間割いていただいたのに、申し訳なかったです…。
昨日は、恥ずかしくなって、お礼のメールが遅くなって、失礼しました。
読んでいただけたら嬉しいので、返信は不要です。
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