こんなファーストメールを送信したところ、数分もしないうちに返信が届いた。そこから数通ほどのメール交換を経て、あっさりと約束は成立した。
待ち合わせ場所は、彼女の乗り替え駅だという池袋駅になった。地下構内のイケフクロウの前で待っていると、約束の時間より数分ほど早くミレイちゃんはやって来た。
じ、地味だなぁ…
彼女の見た目は、元モーニング娘。の鞘師里保を思いっきり地味にした感じとでも言えばいいのだろうか。切れ長の一重の目がその雰囲気を後押ししていた。
スーツ姿がよく似合うスレンダー体型で、おっぱいの大きさには期待できそうにない。
とても“濃厚な感じで楽しみたいです(ハート)”と書き込んでいた女性だとは思えないくらいだった。しかし、そんなギャップに興奮してしまった筆者は、大喜びで彼女に近づき声をかけた。
「こんばんは、ミレイちゃんだよね?」
「は、はい」
「さっき【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こちらこそお願いします」
「俺ってこんな感じだけど、大丈夫かな?」
「え?」
「無理しないでね。嫌だと思ったらココで断ってもらっていいんだよ」
「ぜ、全然平気です! ショーイチさんこそ、私みたいなので平気ですか?」
「もっちろんだよ。さっきから嬉しくて嬉しくて、今にも踊り出したいくらいなんだから」
「フフフ、踊るんですか?」
「うん! それくらい嬉しいよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「は、はい」
こうして、池袋駅の地下構内を縦断し、北口階段を上って地上に出て、ホテル街に向かうことに。
途中、自動販売機で飲み物を買うことにしたのだが、ミレイちゃんはカバンの中から財布を取り出して自分の分を払おうとした。
「これくらい奢るから財布なんて出さないでよ」
「で、でもぉ」
「いま小銭を貰っても財布が膨らんで邪魔になるだけだからさ」
「ありがとうございます」
たかが百数十円のペットボトルであっても、ちゃんとお礼を言うミレイちゃん。見た目通り性格もかなり真面目なのだろう。
こんなコが濃厚エッチを求めているだなんて…。ますます興奮してしまう筆者なのだった。
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