もっと詳しく聞きたいところだが、初対面でズカズカと相手のプライベートに踏み込むのはスマートじゃない。
ここで話題を切り替えることにした。
「マリナちゃんはどんなエッチが好きなのかな?」
「好きなエッチですか?」
「どうせならマリナちゃんの好きなエッチにしたいから、教えてほしいな」
「そうですねぇ。まだよく分からないんですけど、優しい感じなら嬉しいです」
「まだよく分からない? もしかしてイッたことってないの?」
「たぶん、ないです」
「ああいうサイトで募集してたってことは、エッチが嫌いってわけじゃないよね?」
「はい。でも、気持ちいいのはいいんですけど、まだイクッて感覚が分からなくて…」
「まっ、その歳じゃ無理もないと思うよ。まだ若いんだから焦らなくていいんじゃないかな?」
「そうですね」
「じゃ、今日は優しくたくさん攻めていいかな?」
「はい。攻められるのは好きなので嬉しいです」
その後、まずは彼女が先にシャワーを浴び、入れ替わりで筆者が浴室に入った。
さて、どうすんべ?
体を洗いながら思案する。いつもならここでシコッてスッキリさせておくところだ。しかし、2018年最初の射精がオナニーだなんて、あまりに虚しい。かといって、ここでヌいておかないと早漏発射は避けられそうにない…。
グヌヌヌっ、抜くべきか、抜かざるべきか。
悩みに悩んだ末、筆者は“最終手段”を使うことに決めた。その手段とは、
厚さ0.1ミリの極厚タイプのコンドームを使うことだ。
常日頃から2種類のコンドームを持ち歩いている筆者。ひとつは厚さ0.02ミリの標準的なコンドームで、もうひとつが極厚タイプだ。
極厚を使えば、みっともない早漏発射を避けられるが、その反面、感度が鈍ってしまうという諸刃の剣でもある。
だから滅多に使わないことにしているが、背に腹はかえられない。
部屋に戻った筆者は、コートの内ポケットにしまっておいた極厚タイプのコンドームを取り出し、枕元にセットした。
その後、しっかりと歯磨きしてからベッドイン。
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