「正月早々、東京に来たのは何か訳があるの?」
「ただの買い物なんです」
「え? わざわざ東京まで?」
「はい。気に入ってるショップのセールが今日からだったので…」
「ショップってお洋服の?」
「はい。向こうにも同じブランドの店があるんですけど、あっちじゃセールとかやらないので」
「そのお店はどこにあるの?」
「表参道です。さっきまで買い物していたんですよ」
「え? でも、荷物少なくない?」
「駅のコインロッカーに預けてきました」
「なるほどね。でも、大丈夫? 新宿駅って広いからロッカーの場所を覚えてないと大変だよ」
「大丈夫です。周囲の出口番号を写真に撮っておいたので」
「おぉ! 頭いいなぁ。それならきっと平気だね」
こんな会話をしながらも、筆者の愚息は今にも弾けんばかりだった。なにせ4日分のザーメンが貯まっているので、キンタマが重くて仕方なかった。
ということで、ホテル街に入ってすぐのラブホに入ることにしたのだが…、
部屋案内のパネルはすべて消灯されていて満室だった!
正月とはいえ、真昼間から満室とは驚きである。渋々ここを諦め、すぐ隣のラブホに向かったが、そこも満室。その後も2軒ほど回ったが、ダメだった。
その後、普段は滅多に行かないグレードの高いラブホで、ようやく空き室を発見した。予想外の出費になってしまうが、これ以上愚息に苦しい思いをさせるわけにはいかない。
フロントで料金を支払い、無事に入室することに成功。道中のコンビニで買った飲み物を飲みながら、おしゃべりを再開させた。
「マリナちゃんほど可愛かったら、エッチの相手なんていくらでもいるんじゃない?」
「そんなことないですよ。もう2年くらい彼氏とかいませんから」
「えっ、そんなに? エッチのほうはどうしてるの?」
「そ、それは、それなりにって感じです」
「そうなんだ。ちなみに、今日はどれくらいぶりのエッチなのかな?」
「えっとぉ、半月ぶりくらいですかね」
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