「いやぁ、それにしてもマジで可愛いね」
「それ、褒めすぎですって」
「嘘じゃないって! 俺って…」
思わず“嘘と坊主の頭はゆったことがない”と言ってしまいそうになる筆者。こんな表現は、20歳のエナちゃんにはまず通用しないだろう。
「俺って、本当に嘘をつくのが下手なんだ」
「へぇ、そうなんですか。なんだかこういうのに慣れていそうですけど」
「そんなこと、あるかな…」
「フフ、正直ですね」
いやぁ、楽スぃぃぃぃぃ!!
もっともっと彼女の見た目を褒めたかったが、やり過ぎは逆効果だろう。
本当は彼女のちっちゃさにも言及したかったが、それはグッと堪えることにした。もしかしたら、自分の小ささにコンプレックスを感じているかもしれないからだ。
その後、無事にラブホに到着。言うまでもなく、いつもよりグレードの高いラブホだ。
部屋に入り、途中のコンビニで買ったお茶を飲みながらおしゃべりを再開させる。
「それだけ可愛いんだから、彼氏なんかスグに作れるんじゃない?」
「そんなことないです。もう1年くらい彼氏とかいないんです」
「そうなの? エッチはどうしてるの?」
「えっ? エッチですか?」
「彼氏がいなくてもエッチはできるよね」
「…はい」
「あっ! もしかして、彼氏はいないけどセフレはいるって感じなのかな」
「まぁ、そんな感じですかね…」
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