「ゴメンね、リナちゃん」
「え?」
「挿入じゃイケなかったでしょ?」
「えっと」
「無理しなくていいよ。俺が早すぎたからイマイチだったでしょ?」
「そ、そんなことないです。イケなかったけど、すっごくすっごく気持ち良かったです」
「そっかぁ。ありがとうね」
「そんな、こちらこそありがとうございます!」
その後、帰り支度の最中にメールアドレスと電話番号を交換することになった。
「ウチの人がいる時間が不規則なので、なかなか電話には出られないと思います。でも、メールならいつしてもらっても平気ですから」
「了解。じゃ、メールしかしないから安心してね」
「ありがとうございます」
「俺の方は、24時間いつでも電話してもらって平気だからね」
「はい」
「だから、またしたくなったら気軽に電話してね」
「ありがとうございます」
「たとえばさ、お昼くらいにムズムズしたら気軽に誘ってよ。忙しくなければスグに駆けつけるからさ」
「えぇ、本当ですか?」
「仕事の時間の融通が効くから、かなりの確率で駆けつけるよ」
「フフ、ありがとうございます。楽しみです♪」
ホテルを出て、駅の改札口まで彼女を送り、この日のデートは無事終了した。
これから寒くなる時期なので、リナちゃんのようなふくよか体型の女性はエッチにもってこいの相手だろう。人妻という身の上なので定期的に会うことは難しそうだが、彼女からのお誘いには可能な限り応えてあげたいものである。
(文=所沢ショーイチ)