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ナナエです。
写メまで送っていただきありがとうございます。
メールの印象通り、とても優しそうな方なのでますます安心しました。
もちろん無理なんかじゃありません。
むしろ、嬉しいくらいです。
お会いする日時なんですが、
明日の夕方17時くらいはどうでしょう?
場所はご提案通り新宿で構いませんので。
ご検討のほどお願いいたします。
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こっちの写メのお返しにナナエちゃんの写メも期待したが、残念ながらそれはなし。まっ、相手は人妻なので、当然の対応だろう。
とにかく、こちらの誠意のゴリ押しは通じ、ここからさらに数通のメールのやりとりを経て、翌日に会う約束が成立した。
待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。こちらが到着すると、すでにナナエちゃんらしき女性の姿があった。
ムホっ! いい女じゃねぇかっ!
目の覚めるようなベリーショートの髪型のナナエちゃん。目鼻立ちもくっきりしていて、女優の秋野暢子(あきの・ようこ)を彷彿させる美形だった。
体型はスレンダーで、手足も細長かった。そして、なにより驚いたのは、着用している服が高級そうであったことだ。
おしゃれに無頓着な筆者でもそれと分かる高級品。ピアスやネックレスも洋服同様で、若いコが付けているものとはレベルが違っていた。
メールのやり取りから品の良さは感じていたが、実物は輪をかけて上品だった。これぞセレブ!といった印象だ。
それに対して筆者の方は、よれよれのスラックスにトレーナーというみすぼらしい格好。いつもは自分の服装などまったく気にしないのだが、この時ばかりは彼女との落差を恥ずかしく感じた。
だが、今からするのはセックスだ!
素っ裸になってしまえば、着ているものの値段なんて無関係なのである。
ヨッシャ! ヒーヒー言わしたろうやないか!!
なぜか似非関西弁で己を鼓舞し、彼女に近づいていく筆者なのであった。
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