「あのぉ、ショーイチさん」
「ん? どうかした?」
「て、手を繋いでもいいですか?」
「もっちろんだよ!」
「あぁ、良かったぁ。ありがとうございます!」
都内在住の人妻さんが相手なら、衆人環視の状況で手を繋ぐなんて真似はできない。しかし、●●県在住のE子ちゃんなら、知り合いに見られる可能性はほとんどないハズだ。
それにしても、恥ずかしがりながら手繋ぎを要求してくるとは、なんて可愛らしいのだろう。
軽く彼女の手を握りながら、親指の腹でE子ちゃんの手の甲を優しく撫でまわし始める筆者。
「あっ、気持ちいいです」
「え?」
「その指でスリスリされるの、気持ち良くて嬉しいです」
「あっ、そうなんだ。E子ちゃんの肌がすべすべしてるから、無意識で撫でちゃってたよ」
「やっぱりジェントルマンですね、ショーイチさんって」
「んなことないって。スケベだから撫でまわしてただけだよ」
「でも、握り方とか触り方もすっごく優しいですし…」
「それも相手によるよ。可愛くないコだったら手も繋がないしさ」
「ほら、そうやってすぐ気持ちいいこと言ってくれるんだもの」
「まっ、喜んでもらえるのなら光栄だよ」
そうこうしているうちにラブホに到着。室内に入り、来る途中のコンビニで購入した飲み物で喉を潤しながら、世間話を続行することに。
「今日は何時の新幹線で帰る予定なのかな?」
「18時過ぎの新幹線で帰りたいと思ってます」
「そっかぁ。今13時だから、慌てないで済みそうだね」
「本当はもっとゆっくりしたかったんですけど…」
「そうだね。でもできる限り時間をかけて愛してあげるからね」
「は、はい」
「言わなくても分かってると思うけど、とにかく俺は女性に喜んでもらうことが大好きなんだ。だから、安心して身を任せてね」
「はい。それは十分分かってます」
「それと、何かリクエストがあったら、遠慮しないで教えてね」
「は、はい。でも、今日はショーイチさんに全部お任せしたいです」
「了解! それでもエッチの最中に何かしてほしいことがあったらスグに教えてね」
「はい」
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