いつものように重すぎず軽すぎずのファーストメールを送信したところ、10分ほどでミコちゃんから返信が届いた。そこから数通ほどのメール交換を経て、アッサリと約束が成立した。
待ち合わせ場所は、新宿アルタ付近の大型靴屋さんの前。約束の時間より早く到着した筆者は、店の前に立ちながら道行くブサイクちゃんやおデブちゃんを脳裏に焼きつけながら待つことに。
そして、時間通りにミコちゃんらしき女性を発見!
ウヒョー! ちっちぇなぁ…
140センチちょっとというチビっこ体型だったので、ミコちゃんに違いないだろう。気付かないフリをして店の前で待っていると、向こうもコチラに気付いたようで近づいてきた。
「こんにちは、ショーイチさんですか?」
「あ、ミコちゃん? そう、さっき【ワクワクメール】で約束させてもらったショーイチだよ」
「やっぱり♪ スグに分かりました!」
「ん? 写メと同じスケベ顔だからすぐに分かったのかな?」
「フフフ、そうじゃなくて、とっても優しそうだったから」
「ハハ、ミコちゃんって男を見る目がないねぇ」
「え?」
「こういう顔した男は、優しいんじゃなくてヤラシイんだよ」
「そ、そうなんですか?」
「うん。ミコちゃんはまだ若いから分からないだろうけど、こんな顔してる男はめちゃくちゃスケベなんだよ」
「は、はぁ」
「で、こんなスケベ男でも引かないのかな?」
「え?」
「ほら、気持ち悪いとか絶対に無理とか思ったら、ココでゴメンナサイしていいんだからね」
「そんなことしませんよぉ」
会話のキャッチボールもできて、ノリもバッチリだったミコちゃん。彼女の顔はタレントの山川恵里佳を更に可愛くした小動物系で文句なし。まっすぐに伸びている黒髪も清潔感に溢れていて、まさに清楚な妹系といった感じだ。
こんな可愛いコを街で見かけても、筆者は決して声をかけることはできないだろう。己の容姿の悪さを理解しているので、街頭でのナンパなるものを一度もしたことがないのだ。しかも、ミコちゃんのような上玉相手だと、緊張しまくってドモりまくるに違いない。
だが、出会える系サイト遊びなら別なのである!! 最初から“ヤル”ことを前提としているので、妙に気構える必要もなくイケイケで攻められるからだ。
「それじゃあ、このままホテルに行っちゃおうか?」
「はぁい。よろしくお願いします♪」
世間話しながらホテル街に向かう。ミコちゃんはトリマーの専門学校に通っているということで、犬の話で大いに盛り上がった。
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