「こんばんは、アナちゃんだよね?」
「は、はい」
「さっき、【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
日本語のイントネーションは普通だったので、違和感は一切なかった。しかし、問題はアナちゃんの表情だった。
不細工なのは仕方ないとしても、愛嬌のかけらもなかったのだ。
おいおいおい! 不細工だからこそ愛嬌は大事だろうがっ!!
筆者自身が不細工だからこそ、愛嬌の大事さは嫌というほど身に染みている。思わず、その場に彼女を正座させ、小一時間ほど説教をかましたくなってしまった。
しかし、こんなことでいちいち目くじらを立てていてはキリがない。なんとか気を持ち直し、彼女を先導してホテルに向かうことに。
到着したのは、池袋北口近辺で最安価格のラブホテル。フロントで千円札を2枚支払い、チェックインした。
「じゃ、先にシャワー浴びておいで」
部屋に入るなりアナちゃんにそう告げて、ベッドに腰掛けながらタバコに火を点ける筆者。
その後、筆者も入れ替わりでサクっとシャワーを浴び、ベッドインとなった。
室内の照明を落としていても、窓の外からの灯りでどうしても彼女の顔が視界に入ってしまう。そして、Dカップはあるだろうと判断していたオッパイは、かなりガッカリなもので、Bカップ程度。きっとブラジャーでキツキツに寄せて盛り上げていたのだろう。
全裸となったアナちゃんの身体は、みすぼらしいの一言に尽きるものだった。
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