「どう? 男性恐怖症って言ってたけど、今の気分は?」
「だ、大丈夫です。自分で思ってたよりも平気です」
「それは良かった。でも、どうして男が怖いのかな?」
「…」
「あ、無理に答えなくていいからね」
「じ、実は、私の初めての経験ってレイプだったんです」
し、しまったぁぁぁ! これは地雷を踏んでしまったか!? やはり踏みこんではいけない地帯だったようだ。
レイプという単語を聞いた瞬間、涙目になっていた筆者。この世で最も崇めるべき存在である女性の尊厳を傷つける行為は、死に値する。否、死ぬことくらいでは許されない重罪だ。
さて、どうやって会話を続けるべきだろうか? 急に話題を逸らすのも白々しいだろう。もちろんそのレイプの話を根掘り葉掘り聞くような真似は死んでもできない。
そんな筆者の逡巡が顔に出ていたのだろう。サラちゃんはすぐに明るい顔で「でも、もう昔のことですから」と言ってくれたのだ。
ほっ
まずは一安心だ。
「そうだったんだ。でも、本当に平気? もし怖いんだったらこのまま何もせずホテルを出てもいいんだよ?」
「平気です。今日は絶対トコショーさんとシたいんです」
「あ、ありがとう。だったら、俺も全力で頑張るね」
「はい。よろしくお願いします」
どうやら彼女の決意は筆者の股間と同じくらいカタイようである。だったら、お望み通り筆者の愛撫でトロトロに溶かしてあげるべきだろう。
そして、願わくば今回のデートでエッチの気持ち良さに目覚めてもらい、彼女の人生に立ちこめていた暗雲を払ってあげたいものである。
「じゃあ、今日はどんな風に愛されたいのかな?」
「そ、そうですね。トコショーさんにお任せします」
「でも、何かリクエストしてもらえた方が嬉しいんだけど…」
「うーん、やっぱりクリトリスをたくさん舐めてほしいです」
「あ! クリトリスが敏感なのかな?」
「そ、そうですね。一人エッチでもクリトリスばかりイジってます」
「そ、そうなんだ。オナニーではイケるのかな?」
「イクって感覚がよく分からないんですけど、イジってるうちに頭が真っ白になることはあります」
「たぶん、それがイクってことだと思うよ。じゃあ、今日は痛くならない程度にたくさんペロペロしてあげるね」
「フフ、やっぱり記事と同じですね」
「え?」
「ただ舐めるんじゃなくて、痛くならないようにしてくれるなんて優しい証拠ですよ」
「そんなことないよ。俺は本当にエロいから、とにかく女性に気持ち良くなってほしいだけだって!」
「そういうのって、優しいってことだと思います」
「そ、そうかなぁ。ま、どうせなら二人で気持ち良くなろうね」
「ハイ!」
その後、別々にシャワーを浴びてベッドインすることに。