部屋に入るなり、その広さと綺麗さに驚いた様子のネネちゃん。目をキラキラさせながら興味津々といった感じだ。
「あれ? もしかしてこういうホテルに入るの初めてなの?」
「い、いえ。何度かありますけど、こんなに広くて綺麗なのは初めてなので…」
「喜んでもらえて良かったよ。ネネちゃんみたいに可愛いコを、古臭くて汚いホテルに連れていくわけにはいかないからね」
「そ、そんな…。あ、ありがとうございます」
出会ってからずっと、筆者はなんとか彼女の緊張を解こうとしていたのだが、ネネちゃんはまだまだカチンコチンだった。しかし、ここで焦りは禁物だ。
会話で女性の緊張を解いていくのも、筆者にとってはプレイの一環であり前戯みたいなものである。
「さっきも言ったけど、絶対にネネちゃんの嫌がることや痛がるようなことはしないから安心してね」
「は、はい」
「あっ、でも俺はMの気があるから、ネネちゃんは遠慮なくイジメていいからね」
「そんなことしませんよぉ」
「え? そうなの。ちょっと残念だなぁ」
すでにホテルに入っているので、逃げられる心配はない。それゆえ心に余裕ができ、安心して道化を演じられるのだ。その甲斐あって、徐々に打ち解けてきた。これはこの後のエッチに期待が持てそうである。
その後、別々にシャワーを浴びてからベッドインすることになった。
「じゃあ、痛かったりしたらスグに教えてね」
「は、はい」
「あと、気持ち良かったら声を出して教えてね」
「えぇ? それはちょっと恥ずかしいですよ」
「そっかあ。じゃあ、気持ち良かった少しだけ呼吸を激しくしてみて」
「え? 呼吸ですか?」
「うん。そしたらその愛撫を長めにしてあげるからさ」
「フフフ、なんだか凄く慣れてるんですね」
「そうじゃないって! 少しでもネネちゃんに気持ち良くなってほしいだけだって」
「ありがとうございます。じゃあ、優しくお願いしますね」
「了解!」
こうしてソフトなキスから始め、徐々にディープなものへ…。