挿入時間はほんの数分なのに、こんなに時間が経っていたとは…。2回戦目に突入したかったが、人妻のサチコちゃんを終電間際まで引っ張るわけにはいかない。
泣く泣く2回戦目を断念し、デート終了となるのだった。
その後、帰り支度の最中に、連絡先を交換することに。
「また舐めてほしくなったらいつでも連絡してね」
「え? また舐めてくれるんですか?」
「もちろんだよ。次は今日よりたくさん舐めてあげるからね」
「エエっ? 今日以上ですか?」
「うん。今日は初回だったから少し遠慮気味に舐めてたんだ」
「そ、そうなんですか!? これ以上舐められてたらどうにかなっちゃいそうですよ」
「大丈夫だよ。気を失ったり、おしっこ漏らしたりしても嫌いになったりしないからさ」
「え? そ、そんな風になっちゃうんですか?」
「ま、人それぞれだけど、なにがあっても大丈夫だから安心してね」
「はぁい。ありがとうございます」
こうして彼女を駅の改札口まで見送って、サヨウナラとなった。
はぁぁぁぁぁ。なんという達成感!!
バス停に向かいながら、自然と笑みがこぼれてしまう。淡々としたセックスでは、射精が終わった途端に冷めてしまうものだが、相手の女性がイキまくってくれると多幸感がいつまでたっても消えないのだ。
脳内麻薬をダダ漏れにしながらバスに乗り込み、帰路につく。うすら笑いを浮かべた筆者の顔は、ほかの乗客にとってさぞかし不気味だったことだろう。
(文=所沢ショーイチ)