「ありがとう。目茶苦茶気持ち良かったよ」
「はい。寝起きでエッチするのも気持ちいいですね」
「え? 起きたばっかでエッチするの初めてだったの?」
「はい。こんな朝からしたことなんでありませんでした」
「そっかぁ。お泊りデートならではだったね」
「そうですね。本当にありがとうございました」
その後、帰り支度の最中に連絡先交換。まぁ、カホちゃんは期間限定で上京していただけなので、二度目のデートはなさそうだが…。
それでも餌を撒かずにはいられない。エッチできる可能性を増やすためなら、どんな努力も厭わないのが筆者なのだから。
「もし、また上京することがあったら、連絡してよ」
「え? いいんですか?」
「うん。またその時もラブホでお泊りエッチなんてどう?」
「わっ! それだと助かります。友達もいつでも泊めてくれるわけじゃないので」
「そうだよね。俺だったら構わないから気軽に連絡してよ」
「はい。そうさせてもらいますね」
ホテルを出て、駅の改札口まで送っていきサヨウナラとなった。
果たして彼女と二度目のデートをする日が来るのだろうか? まっ、できるかぎりのことはやったつもりだ。こうした努力の99パーセントが、結局無駄に終わってしまうことがあるのは理解している。しかし、わずか1パーセントでも可能性があるのならば、決しておろそかにすることはできないのだ! それが筆者トコショーの生きる道なのである。
(文=所沢ショーイチ)