「ね、どんな感じだったかな?」
「やっぱり痛かったですけど、予想よりは平気でした」
「そりゃ良かった」
「それに、トコショーさんのクンニも記事通りでした」
「え?」
「ほんと気持ち良くて、ウットリしちゃいましたから」
「そっかぁ。本当はもっと時間をかけて舐めたかったんだけどね」
「え? そうだったんですか?」
「うん。でもあまり舐め過ぎてると、クリちゃんが麻痺しちゃかもしれないからさ」
「そういうものなんですか?」
「ま、人によるけどね」
「やっぱり経験の多い人だと違いますね」
「そ、そうかな」
「はい。やっぱりトコショーさんで良かったです」
エッチの後、ミチルちゃんはずっと笑顔だった。こんな助平なオッサン相手に処女を捨てても、後悔していないようだ。
心がドス黒い筆者は、彼女の笑顔に心が洗われるようだった。
「もし良かったら、次はもっともっと舐めてあげるからね」
「え?」
「ほら、痛いだけで終わっちゃったでしょ? だから次にデートすることがあったら、イカせてあげたいな」
「そ、そうなんですか」
「うん。挿入でイカすのはまだまだ時間がかかるだろうけど、クンニでならイケるんじゃないかな?」
「へぇ、そういうものですか?」
「ま、まぁ、それも個人差があるけどね」
「フフフ、楽しみにしてますね」
こうしてラブホを出て、駅の改札まで彼女を送っていきサヨウナラとなった。
彼女を見送ると、喫煙所に行き一服。そして、2本目のタバコに火を点けたタイミングで、ミチルちゃんからメールが届いた。
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トコショーさん。
今日は本当にありがとうございます。
トコショーさんとお会いするのは、一度だけと心に決めてたんですが…。
もっとトコショーさんとエッチしたくなっちゃいました。
でも、実は私には好きな人がいるんです。
まだ彼氏彼女とかの関係ではないんですけど…。
だから、すごく迷ってます。
いまはちょっと身体も心もフワフワしてるので、
落ち着いてからまた連絡しますね。
本当に今日はありがとうございました。
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なんとも微妙な内容だ。嫌われている感じではないので、二度目のデートが実現する可能性は高そうだが…。
ま、来る者は拒まず、去る者は追わずが信条なので、ここはじっと待つしかないだろう。
なにせ彼女はまだ19歳だ。その若さゆえ、これからもっと素敵なエッチができると考えておかしくない。
三十路過ぎの女性なら、こんなにマンコ舐めてくれる男はそうそう見つからないと判断してくれるので、セフレ関係に発展しやすいのだが…。
果たしてミチルちゃんが、そんな現実に気付く時がくるのだろうか? これから先、しょっぱいエッチを何度も経験して、筆者の愛撫の良さに気付くのは10年後かもしれない。
何年先になるのか不明だが、誘われたらスグに応じられるよう、いつまでも現役でいなければなるまい。そう、年を食ってるヒマなんて筆者にはこれっぽっちもないのだ!
(文=所沢ショーイチ)