「ち、ちなみに最後にエッチしたのはいつなのかな?」
「うーん、主人とは数年くらいしてないです」
「え? 主人とはってことは、旦那さん以外の人とはエッチしてるんだ?」
「ま、まぁ、彼というか知り合いというか…」
「ど、どんな彼なの?」
「一応その人も結婚してるんで…」
おいおいおいおい、ダブル不倫ってやつかよ。綺麗な顔してヤルことはしっかりヤってんだなぁ。
「じゃあ、セックスレスではないんじゃない?」
「あ、でもその彼とも数カ月くらい会ってないので…」
「そっかぁ。それであの【ワクワクメール】で相手を探してたんだ」
「はい。そうですね」
「ところで、クミちゃんはどんなエッチをご希望なのかな?」
「え?」
「そういう事情なら、今日は徹底的にクミちゃんの好きなエッチをしちゃおうよ。だから恥ずかしがらずに教えて」
「…」
「ほら、もしここで黙ってたら、絶対に家に帰ってから後悔するよ。アレしてほしかったとかコレしてほしかったとか後で思うのは嫌だよね?」
「はい。…そうですね。じゃあ言いますね」
「うん」
「私、クンニでイッたことがないんです。だからクンニでイッてみたいです」
なんて筆者にうってつけの悩みなのだろう。大きくて固いチンコでガンガン突かれたいですとか言われたら、それは無理な相談というものだったが、コレならいくらでもクミちゃんの願いを叶えてあげられそうだ。
「中イキっていうのもしたことなくて…」
グヌヌヌ、いきなり難易度が上がったぞ、こりゃ。お粗末な我が愚息で、しかも早漏チンポときている。二度三度と逢瀬を重ねて相性を高めれば、筆者であっても中イキに導くことは可能だ。しかし、初対面同士での初エッチで中イキさせるのは難易度がちょっと高すぎる。
ここは見栄を張らずに正直に伝えるべきだろう。