「いや、嘘でしょ。こんな可愛いコがあのサイト使ってるワケないもの!」
「え?」
「これ、テレビのドッキリか何かなんでしょ? カメラどこにあるの?」
「えぇっ?」
「ほら、怒らないから正直に教えて」
「そ、そんなんじゃないです。私、ホントにクミですから」
「ま、マジで?」
「はい」
「だって、こんな綺麗な女性、テレビで見たことはあるけど、生で見るの初めてだよ」
「フフフ、褒めすぎですよぉ」
「いや、褒めてなんていないって。思ったことをクチにしてるだけだから」
「フフ、そうなんですか? 女性を持ち上げるの上手ですね」
「んなことないってば! 俺は正直者のショーちゃんって地元では呼ばれてるんだから」
「フフフフ、なんですかそれ?」
「じゃあ、ホントに君がクミちゃんなら、このままホテルに行ってくれるんだよね」
「え、あ、ハイ」
「ありがとう。じゃ向かおうか?」
ちょっと強引ではあったが、なんとかいつものノリに持ち込めた格好だ。
途中のコンビニで飲み物を購入し、ホテル街に入ってスグのところにあるグレードの高いラブホテルを選んだ。
無事に部屋に入り、まずは購入してきた飲み物で喉を潤す。
「でも、やっぱり信じられないよ」
「え? なにがですか?」
「こんな綺麗な奥さんがいるのにセックスしないなんて、旦那さんどこか病気なの?」
「いいえ、そんなんじゃないです。ただ仕事が忙しいみたいで…」
「どんな仕事してるの?」
「い、一応、医者をやってます」
ウヒョー! 医者の嫁かよっ!
人生負け組街道まっしぐらの筆者が、勝ち組の代表格でもある医者の嫁とエッチだなんて! こういう出会いがあるのも出会える系サイト遊びの楽しみのひとつでもある。