待ち合わせ場所は、西武新宿駅南口の目の前にあるファストフード店の入り口前。そこで待っていると、約束の時間の数分ほど前にマキちゃんらしき女性が近づいてきた。
おいおいおいおい! マジか!? マジで!? マジだ!!!!!!!!!!!
とんでもないショータイムに突入だ。あらかじめメールで聞いていた通りの服装なので人違いではないだろう。今回のお相手はアラサー女性だったのだが、近づいてくるマキちゃんは、女性というよりも少女といった具合にロリロリしていたのである!
未成年でも通じそうなほどのロリ顔のマキちゃん。あえて例えるのなら「片づけコンサルタント」の近藤麻理恵風といった所だろうか。夜の雑踏の中でも髪の毛のキューティクルがキラキラしていて、目もクリクリっとしていて肌もツヤツヤだ。とてもじゃないがアラサーだなんて思えない! JKの制服を着せても実にサマになりそうだ。
ドクンドクンと心臓の脈打つ音が高まってしまう。こ、この獲物を逃したら一生後悔するに違いない。ナニがナンでもモノにせねば!! こっそりと舌なめずりしてから笑顔で彼女に近づいていき声をかけた。
「こんばんは、マキちゃんだよね?」
「はい。ショーイチさんですか?」
「うん。さっき【ワクワクメール】でやりとりしてたショーイチです。今日はよろしくね」
「はい。マキです。こちらこそよろしくお願いします」
「ね? マキちゃん。今ならまだ間に合うよ」
「え?」
「ほら、俺みたいな奴と遊んで後悔したりしない?」
「ど、どうしてですか?」
「だって、マキちゃん凄く綺麗だから、こんなサイトでの遊びなんかしなくても大丈夫そうだし…」
「そ、そんなことなうですよぉ。それにショーイチさん優しそうだから安心しましたし」
「ありがとう。すんげぇ嬉しいよ」
「ふふふ、こちらこそありがとうございます」
「じゃ、立ち話もなんだから早速向かおうか?」
「はぁい」
こうした出会い系サイトを使うのは初めてだと言っていたわりには、あまり緊張した感じが見られなかったマキちゃん。遊び慣れているといった感じでもないのだが、度胸が座っているのだろうか。それとも、筆者のエセいい人オーラにコロっと騙されたクチだろうか。ま、なにはともあれ、出会ってすぐにゴメンナサイされずに一安心である。
付かず離れずの距離を保ちながらラブホテル密集地域に足を踏み入れ、いつもよりグレードの高いラブホテルにチェックイン。部屋に入ると備え付けの冷蔵庫を開け、二人で喉を潤す。備え付けの冷蔵庫の飲み物なんてものは、だいたいどこもボッタクリ価格である。それゆえ普段は滅多に手をつけないのだが、好みの女性の前では気が大きくなってしまう筆者なのだ。