今や世界的な広がりを見せつつある日本の“かわいい文化”。その要素は主に3系統あると言われ、ひとつは東京・秋葉原を中心とした「萌え系」、もうひとつはファッションモデルらが牽引する「渋谷系」、そして自らの個性を表現する一般女性たちによる「原宿系」と呼ばれるものだ。
いずれも共通する部分が多々あり、これは何系、あれは何系と明確に分類することはできないものの、その幅広さがかわいい文化を広める要因にもなっているという。だが、昨今ではよく若い女性たちが何でもかんでも「かわいい~」と口にしているのを見かける。「かわいい」があいさつのようにもなっており、そんな現状にちょっとした違和感を抱いているのが、今回インタビューをしたモデルの羽佐美まよだ。
――ふわふわの真っ白なコート、あったかそうですね。
羽佐美まよ(以下、まよ):かなり寒いですからね~。
――でも、コートを脱ぐとかなり短いショートパンツをはいてるんですね。
まよ:ニーハイがあったかいんですよ。
――ソックスも白で統一してて、やっぱり普段からオシャレには気をつかう方ですか?
まよ:気をつかうっていうより、単にファッションが好き。女の子ってみんなそうじゃないですか?
――そうですね。仕事柄もあって、変な格好っていうのもあまりできないですよね。
まよ:今でこそ、こういう女子っぽい服を着るけど昔は違ったんですよ。
――好きなファッションの系統が違ったんですか?
まよ:う~ん…。系統が違うというより、子どものころはかなり引っ込み思案だったんですよね。
――そうなんですか!? 今の見た目から想像すると、小さいときからアイドル的な女の子だった気がしたんですけど…。
まよ:ぜんぜん(笑)。むしろ少年みたいな感じ。髪型もずっとショートだったし、洋服もフリフリ系は苦手だった。自分でも当時のことを思い浮かべると不思議なくらい。それに性格的にも内気だったかな。授業で手を上げることなんてほとんどなかったし。