我が生涯に一片の悔いなし!!
アンナちゃんを一目見て、心の中で拳を天に突き上げる筆者トコショー。ひっさびさの大ヒットだ! 愛くるしいその顔立ちは、90年代後半にIカップ巨乳を武器にグラビアアイドルとして一世を風靡していた青木裕子を思い出させてくれた。
彼女のグラビアでシコシコ抜きまくっていたあの頃から早20年。元TBSの女子アナ・青木裕子のほうが今は知名度が上だろうが、筆者にしてみれば「青木裕子」イコール「Iカップ巨乳のグラビアアイドル」なのである。
そんな青木裕子似のアンナちゃんを目の前にして腰が砕けそうになってしまう。こんな女性、街で偶然見かけたとしても、絶対に筆者のようなキモメンが口説けるわけがない。しかし、出会える系サイトならわずか150円ほどの出費でセックス前提のお付き合いができてしまうのである。
心の焦りを見透かされないよう、まずは深呼吸。スーハー、スーハーしていると、アンナちゃんが筆者に近づいてきて声をかけてきた。
「あのぉ、ショーイチさんですか?」
ふ、不覚! 待ち合わせでは常に先手を取ってきた筆者なので、予想外の展開にドギマギしてしまった。
「あ、そ、そう。そうです、ショーイチです」
ドモりながらなんとかそう答えるのが精いっぱいだ。い、いかん! このままキョドっていたら逃げられてしまうかも。なんとかペースを取り戻さねば!!
「アンナちゃんだよね。じゃ俺、今から目つぶって10秒数えるから嫌だったらこのまま帰ってね」
「え?」
「ほら、俺が見てるとゴメンなさいしにくいでしょ? だから目をつぶるからさ」
「フフフ、なんですかそれぇ?」
よし。なんとかいつものペースを取り戻せそうだ。
「俺、こんなんだけど本当に大丈夫?」
「はい。もちろんですよ」
な、なんてイイ娘なんだ。顔も良くて愛想も良くて性格も良いだなんて。こんな娘と今からエッチできると思っただけで座りションベンを漏らしてしまいそうになる。
こうしてホテル街に向かって歩き始める二人。だが、ちょっと様子が変である。
アンナちゃんは決して筆者に近づかず、2、3メートルほどの距離を置いて斜め後ろの位置をキープするのだ。
しかし、筆者はすぐにピンときた。きっと知りあいに目撃されることを警戒しているのだろう。ま、無理もない。こんな助平ヅラしたおっさんとホテル街を歩いているところを見られようものなら一生もののトラウマになってしまうに違いないからだ。
そう察した筆者は、横目で彼女の位置を確認しながらラブホテルの入り口を通って先に入る。それに数拍遅れてアンナちゃんも入口を通ってきたのであった。