「こんばんは、ケイちゃんだよね?」
「あ、はい。ショーイチさん?」
「うん、【ワクワクメール】で約束してたショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
初対面だというのに物怖じせずにハキハキと受け答えするケイちゃん。
「ね、俺こんな感じだけど大丈夫かな? 嫌だったらゴメンなさいしてもいいんだよ?」
「ふふ、全然大丈夫ですよ。むしろ想像よりも優しそうだから嬉しいくらいです」
「ま、マジで!? いやぁ、嬉しいなぁ。俺もね、ケイちゃんが想像以上に可愛いから舞い上がってるんだ」
「えぇっ、ホントですかぁ」
「うん。このままケイちゃんと腕を組んでスキップしたいくらいだよ」
「ハハ、やだ、おかしいwww」
「ご、ごめんね。それくらい嬉しいってことだよ」
これ以上しゃべってると親父ギャグを口走ってしまいそうだ。挨拶を切り上げ、ホテル街に向かうため二人で道玄坂を登り始める。
坂の途中で右折して百軒店アーケードをくぐってホテル街に到着。今から20年以上も前、渋谷のイメクラ店で雇われ店長をしていた筆者トコショー。それゆえこの辺りは庭みたいなもんである。
ケイちゃんくらい可愛い娘だったらグレードの高いホテルを選んでも問題ないのだが、とりあえずホテル街に入ってすぐの中級クラスのホテルにチェックイン。
見栄っ張りの筆者が今回それをしなかったのにはワケがある。そう、4月の解禁日にあわせて無駄な出費を抑えるためだ。週に1、2度のペースで遊んでいると、こうしたホテル代も馬鹿にできない金額となってしまうからである。
こうして無事に入室し、別々にシャワーを浴びてベッドインへ。
「じゃ、痛いとか嫌なことがあったらスグ教えてね」
「はい」
「あ、それと、気持ちいい愛撫があったら遠慮しないで教えてね」
「はぁい。でも、ショーイチさんにお任せします」
「了解! それじゃよろしくね」