「ね、最初はミエちゃんが攻めてくれる?」
「え?」
「俺が下になるから、最初は乳首を舐めて、それからフェラしてくれるかな?」
普段は女性に尽くして尽くして尽くしまくるトコショーだが、こうも豹変してしまうとは。我ながら酷い男である。
「わ、わかりました」
あまり抵抗なく筆者の提案を受け入れてくれたミエちゃん。うむ、筆者と違って性格は悪くないようだな。
チロチロ、ペロリん
不慣れそうにおっかなびっくり筆者の乳首を舐め始めるミエちゃん。
「うん、なかなか上手だよ。じゃチンチンを優しく触りながら続けて」
「は、はい」
ちろちろ、ぺろリンペロジュッパ
さわさわ、シコシコ
「ああ、すんげぇ気持ちいいよ」
「ほ、本当ですか」
「うん、こんなに気持ちいいの初めてかも」
こうやって褒めまくって相手をその気にさせて、もっともっと攻めてもらおうという作戦だ。
「じゃ、そろそろおちんちんのほうもペロペロしてくれる?」
こうしてフェラチオが始まった。
ちゅる、ジュル、ぺろろろろ
ジュッポっじゅ、ネロロ、ちゅるるるるるる
唾液を多めに使ったフェラだ。さしてテクニシャンというわけでもないが、少なくとも手抜きの感じはいっさい受けない。
しかし、まだ我が愚息の覚醒率は80パーセントほど。
「ああ、夢に出てきそうなくらい気持ちいいよ」だの「そ、それ、その動きめちゃくちゃ気持ちいいよ」だのと適当にコメントしながらフェラチオを続行させる。
10分以上たっただろうか、脳内でAKBの松井珠理奈の顔を浮かべながらフェラチオされ続けていたので愚息はやっと本気モードに突入したようだ。ガキンと芯の通った本気勃起である。
だが、油断は禁物だ。中折れの事態を避けるためにはまだまだフェラチオしてもらいたい。
「大丈夫? クチ疲れたりしてない?」、一応優しい素振りをするために問うてみた。
「ぜんぜん平気です。それに、ショーイチさんのここ、美味しい」
ぐわわゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎんっ!
な、なんて事を言うんだ、コイツ。そ、そんな事を言われようもんなら、惚れてまうやないかぁっ!
非モテの筆者トコショー。こういう言葉に対しての耐性はゼロ、いやマイナスなのである。途端にミエちゃんが愛おしくて愛おしくてたまらなくなってしまった。