「もう、死んでしまいたい」AV女優・春原未来の嘆きを鬼才・ヘンリー塚本が熱い抱擁で受け止めた! FAプロが創設以来初の自主イベントを開催

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 春原はFAのほとんどの作品のシナリオをヘンリー監督が一人で書いていることにも興味津々で、「普通の監督って脚本書くの悩むらしくって、何日もかかるらしいんですけど、大変じゃないですか?」と監督に質問。ヘンリー監督は「わたしの一週間のスケジュールは土・日に台本を書いて、月・火・水が編集、木・金は撮影で、ほとんど休みがないんです。これを30年近く続けてきました。休みがないからどうだとも思うんですけど、長年それを続けてきて、70(歳)を迎えて、体力的にそれが無理になって、今は社員の人たちに本数的には減らしてもらっている」と述べ、「台本は2日で書き上げます。長年、スランプに陥ることなく続けてきました。作品を見た人がセックスに至るまでのプロセスを納得してくれるようなリアリティを大事にして作っています」とした。 
 

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 会場からの質問にも監督は丁寧に回答し、FA作品の多くで前戯の際、おっぱいを吸うシーンがほとんど出てこないことについて問われると、「意図的です」と即答。「ほとんどのAV作品が同じパターンかのようにキスからいって胸にっていうね、このパターンが僕は長年嫌いでした。他の監督や他社がやっているんであれば、私はそれはしないぞと、ちょっとひねくれたものの考え方でそうなったんだと理解してください。ただ一年に何回か乳房・おっぱいをテーマにした作品というのも作っています。その中では僕の思いをぶつけるかのごとく、これでもかと思うほど、おっぱいを吸うシーンを入れています」と説明した。 
 

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 これからのFAプロや自身の監督業について「来年は30周年、僕は71歳になったんですが、このまま、75歳までは頑張るつもりでいようと思っています。それには健康が第一。健康には十分気をつけて、この“75まではやろう”というのを実現しようと思っています」と展望を明かす監督。質問大会の締めくくりでは非道徳を描き続けることについても、「人間、真面目ばかりが人生じゃない。近親相姦とか略奪婚とか夫婦交換とか、世間からは白い目で見られるかもしれないような世界にこそ、ついつい人は足を踏み入れてしまうもので、それを私はずっと心の中に残るようなリアリティのある世界に仕上げてみようと思っています。楽しみにしていてください」とスピーチした。最後は現場でも欠かさず行うという、女優陣とのハグや、その女優陣を交えてのFAダンスも披露し、「お客さんが少なかったらどうしようと思っていましたけど、たくさん来てくださって嬉しいです」と客席へ感謝の気持ちを伝え、無事盛況のなかイベントは幕を閉じた。
(取材・文=名鹿祥史)

<FAプロ 公式ホームページ>

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