「こんにちは、サユリちゃんだよね?」
「あ、ハイ」
「ビックリしたよ。こんな可愛い娘だなんてコレっぽっちも想像してなかったから」
「え?」
「あ、ごめんごめん。【ワクワクメール】で約束していたショーイチです」
「あ、は、初めまして」
「こちらこそ、初めまして。今日はよろしくね」
「は、はい」
「あ、俺、こんなオッサンだけど大丈夫かな?」
「え? なにがですか?」
「いや、ほら、あの、さ、嫌だったらゴメンナサイしてもらって構わないから」
「フフ、大丈夫ですよ」
「え! ホントに!!」
「だって凄く優しそうだし、大人な感じだし……」
「あ、ありがとう」
「ショーイチさんこそ、私で大丈夫ですか?」
「もっちろんだよ。っていうかサユリちゃんじゃなきゃ嫌だ!」
「え?」
「あ、ごめんごめん。今、俺、ホント舞い上がっちゃっててさ」
「フフ、そうなんですか」
「生まれてから、よ、さ、32年間こんな可愛い娘と話すの初めてだからさ」
「もう、褒めすぎですぅ」
「いや褒めてなんかいないよ! 俺はクチ下手なんだから! ただ思ったことをクチにしているだけだよ」
「フフフ、もうホント上手ですね」
「そ、そ、そ、そんなことないってば!」
いつもは誠実さを装うためにワザとドモり口調となる筆者だが、この時ばかりは本当にドモりまくってしまった。その後ホテル街に向かう途中でコンビニに寄って飲み物を購入し、無事にホテルに到着。
選んだホテルは南国風の装いがウリの「B」というところ。歌舞伎町からは少々離れているものの、この辺ではかなりグレードの高いホテルと言えよう。
部屋に入室し、まずは二人でソファに座って買ってきた飲み物で喉を潤す。
「ね、サユリちゃん。男性経験が少ないって書いてたけど、彼氏とかいないの?」
「んー、じつは私、男の人ってあまり得意じゃないんですよね」
「え? 得意じゃないって?」
「あ、レズとかじゃないですよ。二人っきりになったりするのが苦手で……」
「え? じ、じゃあ、今とか大丈夫なの? こんな密室で二人っきりだけど!?」
「は、はい。少し怖いですけど、ショーイチさん優しそうだし……」
「了解! じゃあさ、今日は俺のこと召使いだと思えばいいよ」
「え?」
「あ、SMとかの変なプレイのことじゃないよ。サユリちゃんの言うことをなんでも聞く召使いって感じでさ」
「で、でも」
「大丈夫! 俺ちょっと精神的にMなほうだから」
「フフフ、やっぱりショーイチさんてメールで感じた通りですね」
「え?」
「めちゃめちゃ優しそうって思ってたんですけど、その通りでした」
「そ、そ、そうかな?」
「はい。だから安心してお任せしますネ」
「う、うん。そうまで言われちゃったら優しくしまくるね」
「フフフ」
嗚呼、このまま時間が止まればいいのに!! モテない、金ない、友達いないのナイナイ尽くしの青春時代を過ごしてきた筆者にとって、サユリちゃんのような可愛い娘と一緒の時間ってヤツはかけがえのないものである。
しかし、実際に時間が止まったらエッチできなくなるので勘弁願いたいが……。
こうして会話による愛撫を終え、まずはサユリちゃんが先にシャワーを浴びることに。ギンギンをチンコチンコにしながら待つこと5分ほどで、サユリちゃんが浴室から出てきた。