翌朝。家を出る前に美亜ちゃんに確認メールを送信。
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こんにちは、美亜さん。ショーイチです。
昨日の約束通り、今から中野駅に向かいますね。
美亜さんのほうは大丈夫ですか?
都合が悪くなったりしたら、別の機会でも構わないので遠慮なく教えてくださいね。
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前日の夜に約束したものの、当日の朝になって翻意する女性が意外と多いのである。それゆえ、当日にサラっと軽い感じでメールをするのがオススメだ。「都合が悪くなったりしたら、別の機会でも構わない」と伝えることによって、相手のプレッシャーを軽減してあげる狙いもある。
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大丈夫ですよ。
私はまだ家なのですが、もう少ししたら出ますね!
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すぐに美亜ちゃんから返信が届き一安心。こうして筆者は待ち合わせ場所である中野駅に向かって出発した。
待ち合わせ場所に10分ほど前に到着した筆者。「到着したのでノンビリ待ってますね」とメールを美亜ちゃんに送信。すると、数分もしないうちに背後から声をかけられた。
「あのぉ、ショーイチさんですか?」
クルっと振りかえる筆者。
び、微妙……。
美亜ちゃんの容姿は、じつに幸薄そうで地味な感じだった。女優の室井滋をほんの少しだけ美人にしたといったところだろうか。
だが、その普通さが気にいった。地味で真面目そうな彼女が、セックスレスに耐えかねてサイトを利用したワケだ。そのギャップに萌えてしまったのである。
「あ、美亜ちゃん? こんにちは、ショーイチです」
「良かったぁ。約束通り来てもらえて」
「当たり前だよ。冷やかしやイタズラだったらわざわざ当日の朝にメールしたりしないよ」
「ふふ。とりあえず今日はよろしくお願いしますね」
当たり障りの無い会話をしつつ、ホテルへ向かって出発。そして5分後、無事にホテルに入室とあいなった。
部屋に入り、一言断ってから一服する筆者。すると、美亜ちゃんがモジモジしながら「あのぉ、煙草1本もらっていいですか?」と尋ねてきたのである。
「あ、美亜ちゃんも煙草吸うんだ。どうぞどうぞ」
「あ、ありがとうございます。普段は全然吸わないんですけど、緊張しちゃって……」
「あ、まだ緊張してるんだ。もしかして出会い系で遊ぶのって初めてなの?」
「(コクン)」
「じゃあ、結婚してから旦那さん以外の人とエッチするのも初めてなのかな?」
「(コクン)」
処女を相手の初物喰いには遠く及ばないものの、美亜ちゃんのように地味な人妻の初不倫相手になるっていうのも味わい深いものである。
俄然ヤル気が湧いてキター!!
煙草に火を付けたばかりの美亜ちゃんの隣で煙草を揉み消す筆者。
「じゃ、俺先にシャワー浴びちゃうからゆっくり一服していてね」と告げ、浴室に駆け込んだ次第である。