ロンブー淳は主婦ウケ最悪? 『知りたがり!』低すぎる視聴率の謎

20120910shiritaga.jpg※イメージ画像:フジテレビ『知りたがり!』公式サイトより

 視聴率1%台に突入で、打ち切り必至と伝えられている『知りたがり!』(フジテレビ系)。民放キー局の昼帯番組では異常事態だと話題を集めている。同番組に毎日コメンテーターとして出演して、番組の顔ともいえるロンドンブーツ1号2号の田村淳は、この報道に対し、公式Twitterで「皆さんに楽しんで頂ける番組作りを心がけるしかない」とコメント。「ただただ頑張るのみです」とつぶやき、今後への意欲を見せている。

 8日に配信された東スポWEBでは、この『知りたがり』の視聴率低迷には3つの理由があると分析。1つは、その日、放送された他局のワイドショーを振り返るというコーナー企画に見られるような「手抜きの番組作り」。2つ目は、総合司会を務める伊藤利尋アナウンサーの「人身事故の影響」。そして3つ目に「ロンブー淳の起用」。東スポによれば、「主婦層の好感度を上げたい吉本興業サイドの意向もくんでキャスティングされた」のだろうというが、そもそも淳が主婦層から支持が高いなど聞いたこともない。むしろ毛嫌いされているタイプではないだろうか。

 言うまでもなくロンブーの代表番組である『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)は、「親が子供に見せたくない番組」というランキングで現在9年連続トップを獲得し続けている、いわゆる「PTAに嫌われている」番組。そしてもちろんPTAとは主婦の集まりだ。そんな『ロンハー』を自身の代表番組に持っている淳が、主婦層から高い支持を受けているとは考えにくい。まして数々の有名女性と浮名を流し、芸人界一の遊び人と言われている淳が、主婦層の人気を確立しているとは思えない。むしろ、唯一、支持されていないのが主婦層だともいえるだろう。

 しかし、一方で、淳の相方である田村亮は、『ロンハー』での影は薄くとも、2人の子を持つパパとして『田村亮のパパ日記』(祥伝社)を刊行するなど、イクメンとして活躍中。数々の育児雑誌などで表紙を飾ったり、インタビューを受けたりと、その良きパパぶりは主婦受けすること間違いない。吉本男前ランキングでも初代チャンピオンに輝くなど、その爽やかな笑顔のイケメンぶりも主婦には人気の高いことだろう。バラエティでは、淳におんぶに抱っこ状態だが、浮ついた報道もない愛妻家というイメージは、相方にはない魅力だ。

 『知りたがり!』の視聴率低迷は、何も田村淳だけのせいではないだろう。東スポも指摘するように、そこには、迷走する番組作りや、伊藤アナの不慮の事故といった要素がある。日替わりコメンテーターたちが、ただ当たり障りのないコメントをするだけという連中というのも、他局との差がまったく出ない要因だろう。それでも、今後も主婦受けを狙った番組づくりを目指すなら、まずは淳に代わり主婦人気の高い亮を抜擢という手があるのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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