キャバ嬢並みのテク連発!! AKB48握手会の密着度

20120907akb.jpg※イメージ画像:『1830m』AKB48/キングレコード

 CD発売ごとにファンとの大規模な「握手会」を開催することで人気を固めてきたAKB48。新曲「ギンガムチェック」(キングレコード)の握手券がついた劇場盤売り上げはスタートこそ低調だったが、初週で118万枚を売り上げミリオンヒットを達成。握手だけでなく、会場でのクジ引きによってメンバーと2ショット写真を撮影する権利も得られる特典がついたアルバム『1830m』は初回出荷枚数が150万枚を越え、すでに今年の年間1位との呼び声高い。

 握手会に参加するファンの多くは、一日かけて特定の「推しメン」をループ(何度も握手するために並ぶ)したり、何人ものメンバーと握手したりするため、数枚~数十枚のCDを購入する。この売り方はかねてより業界内外で問題視されており、「CDではなく握手券を売っているようなもの」と批判されているが、普段メディア露出の機会が少ないメンバーたちにとっては握手会はファンに自分を売り込む大きなチャンス。実際、握手会での奮闘によってファン獲得数を増やし、総選挙順位でランクアップしたメンバーも少なくない。ネット上ではしばしば「誰それの握手が良かった」「●●ちゃんは神対応」「××は塩(しょっぱい対応)」などと情報交換がなされている。

「せっかく列に並んで握手してもらっても、ろくな会話をしてもらえなかったり適当な対応をされると萎えますよね。逆に手をぎゅっと握って、しっかりこちらの目を見て笑顔で会話してくれるコはやっぱりグッときます。要はキャバクラと同じですよ。人見知りだなんて言っていたら客は増えないし、積極的に他のコのファンも奪っていかないといけませんからね。常連と一見さんでは対応が違うメンが多く、彼氏気分で仲良く会話したいがために常連目指して何度もループするファンも。SKE48の須田亜香里や松井玲奈は遅い時間になっても疲れを見せず、ずっと笑顔で良対応を崩さないので“鉄人”と呼ばれることも。基本的にみんな真面目に対応してくれるのですが、それだけでは印象に残らない。本店(AKB)では大島優子と篠田麻里子は話の切り返しがうまく、握手して残念な気持ちにはならない。NMB48の渡辺美優紀も向こうからグイグイ来てくれて話しやすく、山田奈々は握手でつないだ手をグッと引き寄せられてドキッとしました」(AKBファン)

 最近では9月2日に行われた『1830m』の握手会で、AKBチーム4(チームB異動予定)の山内鈴蘭がファンと密着して撮った写メや、NMBチームMの村上文香のスカートの中身をファンが覗いているようなショットも話題だ。写真撮影のルールとして、「メンバーに触れた状態での撮影」は禁止されており、メンバーとファンが片手ずつ合わせてハートの形を作るポーズで指先が触れる程度ならセーフだが、それ以上は通常アウト。しかしネット上にファンがUPしたと見られる山内とのツーショットでは、彼女が男性の手をギュッと握った状態で微笑むものだった。握手の時点で手と手は触れ合っているため、本人にとっては大したことでないのかもしれないが、ルール的にはNG。しかしこうしたサービスがファンの心をつかむのも事実だ。村上の場合はネット上でちょっとした騒動になり、本人が「あれは、中に見えてもいいようにズボン履いてるから大丈夫だよ!心配かけてごめんなさい」と釈明する事態になった。

 前出の須田や渡辺はファンから“釣り師”と呼ばれることもあるほど男性の心を一本釣りするのが上手い。握手ブースでのわずか数秒~数分で、まるで彼女が彼氏に向けるような会話を平気でやってのけることができるのだという。ただこうしたサービスにはもちろん弊害も発生する。チームB北原里英の男性ファンが匿名掲示板に「彼氏気取り」の内容を書き込んだことも話題となった。その男性は握手会で北原とケンカしたと言い、「俺の悪いところは、完全にりえちゃんを自分のものと思っちゃってるところかな」と明かしていた。アイドルがほんの数分の会話でファンと「ケンカ」するはずもないのだが……。

「何回も一人の推しメンの列に並んでいれば、とりあえずそのコに覚えてもらうことはできる。最初は他人行儀なのが徐々に打ち解けて友人みたいな会話をすることができるんです。その日だけじゃなく何度も通っていくうちにちゃんと覚えてもらえるし、写メ撮影のときに、イスに座ってこっちの太ももにそっと手を置いてくれたり……。女性に免疫があっても、軽いボディタッチとかそういうサービスをされると、どうしても勘違いする男性は出ますよね。自分と彼女は付き合ってるんだ、と思い込んでしまう人もいると思います」(前同)

 自分に気があると思わせておいて相手に金を使わせる仕組みはキャバクラと似ており、握手会でCD売上を伸ばすやり方を「キャバクラ商法」と批判する声も多い。ファンに疑似恋愛の夢を与えるのもいいが、度を越してストーカー化してしまうファンには十分気を付ける必要があるだろう。また、こうした濃厚接触があるゆえに、イケメンファンとメンバーが連絡先を交換してプライベートでやりとりをする、という事件も頻発している。いずれにしろ大事故につながりかねない「握手会」だけに、個々のメンバーが十分にアイドルとしての自覚を持つことが重要だろう。彼女たちは「キャバクラ嬢」ではなく、あくまでも「アイドル」なのだから。

men's Pick Up