「潰しに来い」発言はパクリ!? むしろ「後輩潰し」に勤しむ篠田麻里子

uekaramariko.jpg※イメージ画像:『上からマリコ Type-A』キングレコード

 「潰すつもりで来てください」

 大いに盛り上がったAKB48第4回選抜総選挙の中で、1位を奪還した大島優子よりも注目を浴びたのが、篠田麻里子のスピーチだった。「後輩に席を譲れと言う方もいるかも知れません。でも私は席を譲らないと上にあがれないメンバーはAKBでは勝てないと思います」と明言し、据わりきった目で後輩たちを挑発する篠田の様子は、ファンですら「怖い」と震えさせるほどだった。この篠田のスピーチはスポーツ紙などのメディアでも大きく取り上げられた。

 彼女のスピーチを受けて、NMB48の山本彩が「私の中の何かに火が点きました。言って下さったからには行かせて頂きます!」とブログに記すなど、一部メンバーは闘争心を燃やしているようだが、AKBに長く在籍する後輩たちは「とても潰しに行けない」と怖気づいているという。

「篠田は26歳と年齢が高いだけでなく、本気で怖いですから……。すでに卒業した奥真奈美やSKE48の松井珠理奈など、かなり年の離れたメンバーには優しく接し、仲も良いのですが、中堅のコたちにはビビられていて、楽屋でも接触がないですね」(週刊誌記者)

 篠田が「本気で怖い」とはどういうことか。たとえば、昨年3月に放送された『週刊AKB』(テレビ東京系)で、ドッキリ企画の最中に篠田がぶち切れたシーンは有名だ。「ドッキリ女学園」という企画でメンバーたちにドッキリを仕掛けられた篠田。一見コント風のやりとりの中で、仕掛け人のチームK・仁藤萌乃と宮澤佐江が篠田を含むメンバーたちに絡むのだが、なぜかメンバーたちに次々と頭を叩かれる篠田。最初はキョトンとしていた篠田だが、仁藤の暴言がヒートアップし、「どう落とし前つけてくれんだよ」「謝れ」などと因縁をつけられると、立ち上がってブチギレたのである。

「何で謝らなきゃいけねぇんだよ、おい!」
「おい! 何がおかしいんだよ、あん?」
「お前が謝れよ!!」

 篠田は周囲も凍りつく迫力で仁藤を恫喝する。仁藤から奪い取った竹刀で机をバンバン叩きながら「あん? 謝れよ、おい」と執拗に繰り返し仁藤を追い詰める篠田。そのときの篠田の目は、まさにヤンキーのそれ。驚き静まりかえった他のメンバーたちも、次第に「これはヤバイ」と感じたのか、教師役のカンニング竹山を呼ぶ。後に、これは「篠田による逆ドッキリだった」という説明がなされたが、あまりの迫力に「予想外にマジギレした篠田にスタッフも慌てて逆ドッキリだったと後付けしたのでは」とファンの間ではもっぱらだ。あれほど恐ろしい一面を見せつけられては、後輩たちが篠田を恐れるのも無理はない。昨年9月に開催された「じゃんけん大会」で優勝している篠田だが、彼女と対戦した後輩たちは一様に「気迫が凄かった」「目がマジで怖かった」と語っている。

 おまけに「潰しに来い」と言っておきながら、篠田自身が「後輩潰し」をしている、という声もある。というのも、総選挙後の6月11日に別のメンバーが「Google+」にアップした凝った加工写真を、なんの説明もなく篠田は自身のTwitterに転載。篠田のフォロワーの多くは、彼女が加工したものと思い込み「すごい技術!」と称賛している。

 写真を勝手に使われたのは、チームKの野中美郷(21)。篠田と同じ福岡県出身で、08年に加入した6期生だ。現在、47都道府県を回る全国ツアー中のAKBだが、ツアータイトルは「野中美郷、動く~47都道府県で会いましょう~」。秋元康いわく「みんながテレビや映画や雑誌で見るのとは違うAKB48を観せたい」「こんなコもいるんだ、AKBって層が厚いね、と思わせたい」という意図で、これまでほとんど目立たなかった野中の名をタイトルに冠したそうだ。

 野中は写真のコラージュが巧みで、よく劇場公演の後などに所属するチームKの全メンバーの楽屋写真を撮影し、16人分の顔を組み合わせて一枚の画像を構成、「Google+」やブログで公開している。11日には初めてチームAバージョンを作成して公開したのだが、その直後に篠田がTwitterで何の脈略もなく「わーーーー\(^o^)/チームA」というコメントと共にその画像をアップ。野中の作品だということは、その前後にもまったく触れず……。一方の野中は「Google+」上で「麻里子さまのツイッターで、麻里子作と勘違いされている模様です」と指摘するファンがいるものの、スルーして普通の更新を続けている。ここで篠田に絡んでいけば野中自身の知名度も上がるはずだが、気軽に声をかけられるような存在ではないということなのだろうか。

 最後にもうひとつ、冒頭でも紹介した総選挙での篠田のスピーチには、パクリ疑惑も持ち上がっている。総選挙の開票前にスポーツ紙に掲載された大島優子のインタビューで、似たような文節があったのだ。それは、大島がドラマ『カエルの女王さま』(フジテレビ系)で共演している女優の天海祐希にかけられた言葉。前田敦子が卒業を表明した翌日、撮影現場で会った天海は、「優子ちゃんは今まで通りやっていればいいから」声を掛けたという。

「もし優子ちゃんが気にかけなきゃいけないなら、その人には這い上がる力がないってこと。脅かす存在が現れないのは、後輩がまだまだということ。後ろを見ないで、堂々と前を向いて。みんなも、その背中を追い抜こうと、もっと頑張るんだから」

 天海のこの言葉によって大島は「吹っ切れた」と言い、堰を切ったように彼女の胸に泣き崩れたという。そして大島は「今回は、あっちゃんがいなくなるAKB48を新しく立て直さなきゃいけない。私はその大きな1歩の踏み台になれれば。私を踏み越えたその先で、AKB48が新しい形に変わっていくなら最高です」と語っている。

 篠田は「潰しに来てください」と、より強気な表現で挑発したが、スピーチの内容自体は、スポーツ紙に掲載された天海の激励と相似している。

「偶然かもしれませんが、もしかしたらその記事を読んで自分のスピーチに取り入れたのかも……。実際、総選挙でのスピーチでもっとも強い印象を残したのは篠田で、篠田より上位の4人のスピーチは凡庸なものでした。結果的に、メディアでも多く取り上げられましたしね。ただ、1位の大島は篠田のスピーチを聞いてビックリしたんじゃないでしょうか(苦笑)。あれ、どこかで聞いたことあるような? って」(前同)

 かねてより「策士」だとは言われていたが、これほどまでとは。篠田麻里子、恐るべし。

men's Pick Up