オードリー春日「熟女好きキャラ崩壊」はスギちゃん対策!?

 5日深夜に放送された『芸能BANG+』(日本テレビ系)で、オードリー・春日俊彰の「熟女好きキャラ」が崩壊した。

 出演陣に芸能記者を揃え、「どこにもまだ出ていない芸能ゴシップ」をゲスト陣にぶつけるという主旨の同番組。そんな番組に出演した春日は、芸能レポーターから「気になっている女性がいますよね」と指摘され、「28歳の女性」に恋心を寄せていることが判明。若い女性と合コンをしていることも明らかになり、もともと熟女好きを公言していた春日は、MCのフットボールアワー・後藤輝基に「ぜんぜんちゃうやん!」とツッコまれ、苦笑いながら「ただの女性好き」を宣言するに至った。

 一見、番組の構成的にも突発的な事情による春日のキャラ転換のようだが、実は、5月19日深夜に放送された『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、相方である若林正恭が、春日のキャラがすでに崩壊している旨を語っていた。

 『オードリーさん、ぜひ会って欲しい人がいるんです!』(中京テレビ)という番組で、アシスタントのオーディションを企画として収録したときのこと。若林は、そのオーディションの最初にやってきた、メンバー3人ともがGカップで熟女という爆乳シスターズに対し、春日が即効で「おかえりください」と言い放ったことを暴露した。

 そのとき若林は、「え? いいの? 熟女好きのポッチャリ好きじゃなかったけ? どストライクじゃないの?」と思ったらしいが、当の春日は爆乳シスターズをまるでゲテモノ扱い。そんな春日を目にした若林は、たまらず、「春日さん。熟女好きですよね?」と言うも、あわてた春日は、「いや~。これは次に若いコが来るっていうののフリだからさぁ~」と苦しい言い訳に終始していたという。

 若林とすれば、爆乳シスターズがはけた時点で、春日から「俺は好きだけどね」の一言があれば成立したわけだが、それがどうにも出てこなかったという話。もちろん、このラジオには春日も出演しており、若林の話の最中、当の春日は高笑いをしながら「間違えた」と繰り返すばかりだった。

 さらに、同じラジオの中で若林は、「春日のキャラが散らかっている」と見抜いているのがアンタッチャブルの山崎弘也だと話す。

 山崎曰く「若いコも好きな熟女好きはダメ」で、「両方好きなら、ただの女好き」になってしまうから、「春日の扱い方が分からない」と、春日のキャラについて苦言を呈しているという。もちろん山崎の指摘は、春日のキャラについてであり、実際のプライベートをどうこうしろというのではない。あくまでも、キャラとしてきちんと整理してくれないと、共演者としてどう対応していいかわからない、というものだ。

 この山崎の指摘に対して春日は、「ちょっと待ってください」と言い、なおも熟女好きキャラを押し通そうとするが、その言葉に説得力はない。そんな春日に対して若林は、「普通の人だったら、ここまで言われたら、実は若いコも好きなんですよね~とか言うけど、絶対お前は言わない」「昔からお前はそうなんだよ」とダメ出しを連発。山崎の言葉を借りながら、キャラの整理を促しているようだった。

 そんな会話があった矢先の『芸能BANG+』で、春日の「熟女好き」から「女性好き」というキャラ変換はなされたわけだ。やはりそこにはスキャンダル的な要素より意図的なものを感じる。そしてそのキャラ変換の目的は、目下人気急上昇中のスギちゃんに対抗するためではないだろうか。

 スギちゃんのブレイク後、にわかにささやかれていた「オードリー春日とスギちゃんのキャラが被っている」という巷の評判。実際、オードリーの二人もイベントに出演した際など、そのことに触れた発言をしている。だが、容姿やワイルドというキャラが被っているとはいえ、スギちゃんのキャラは春日より断然わかりやすいものだ。

 つまり、スギちゃんのキャラとは「ワイルドを全面に出しながら、そんなにワイルドでもないんじゃない」という単純なギャップによって成立している。しかも、その裏には、「それでもやっぱり、ずっと芸人続けるなんてワイルドだよな」という思いも生まれ、好感度の高い人気に繋がっていくわけだ。

 しかし前述したように春日のキャラには一貫性がない。そしてそれは、共演者の山崎が困惑しているのと同じように、視聴者が春日をどう見ていいのかわからなくなってしまうということにも繋がってしまう。今回の、熟女好きから女性好きへの転換は、その点を指摘された春日が、キャラの整理に踏み切ったということに違いないだろう。もちろん目的はスギちゃんとの差別化だ。

 相方の若林が『たりないふたり』(日本テレビ系)などでますます注目されているのに対し、どこか存在感の薄くなっていく春日。その要因のひとつに、“散らかっているキャラ”というのがあるのは間違いない。が、キャラを整理した先がただの女好きではひんしゅくを買いかねない。できればキャラなどではなく、トークで勝負するのがいいのだが、残念ながら春日にその芽は見当たらない。整理した後で新たなキャラを作る必要がある。いっそのこと支離滅裂なキャラというのはどうだろうか。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

men's Pick Up