
先月25日、さいたまスーパーアリーナで卒業を発表したAKB48前田敦子。前田が所属する芸能事務所・太田プロダクションでさえも知らされていなかったという突然の発表に、総合プロデューサーである秋元康はGoogle+上で「前田敦子の卒業に関して、契約スポンサー、広告代理店、レコード会社を驚かせてしまった。本来ならそういう根回しを僕がしなければいけなかったのだが、最後まで前田の判断に委ねたかったので、ああいう形になってしまいました」と謝罪する事態となった。
前田の卒業日は確定しておらず、ファンの間では、今年の6月に行われる『第4回AKB総選挙』か8月に行われるとウワサされている『東京ドーム公演』、または今年の『紅白歌合戦』など諸説あるようだ。この突然の卒業発表にAKB内外で大騒動となっているが、この前田の卒業を待ち望んでいた人たちが大勢存在すると「週刊大衆」(双葉社)が伝えている。
記事によれば、以前から前田にアプローチを掛けようとしていた俳優や芸人が多数存在するのだという。しかし彼らは、前田に粉をかけてしまうと、彼女と自分の所属事務所間に遺恨になるため動くのをためらっていたとのこと。しかし卒業してしまえば、AKB48の恋愛禁止の掟から外れるため、前田を求め彼らが動く可能性があるとしている。
「前田狙いとされる“アイドル食い”のタレントたちは、単純に『国民的アイドルグループの中のトップであった前田』を手に入れるということに喜びを見出そうとしているだけでしょう。男側が無名であった場合は、売名とも取られかねません。前田がらみの男関係の話といえば、秋元康さんに別れさせられたとウワサされたアノ若手俳優がいますが、意外と焼けぼっくいに火…という可能性はなきにしもあらずでしょうね。ただ、前田は、AKB卒業後こそが当人にとってもAKBグループ全体にとっても正念場ということを誰よりも理解しているでしょうし、しばらく熱愛報道はないでしょう。あるとすれば、話題作りのための『疑似熱愛発覚』ですかね、共演者との(笑)。とにかく、卒業するとはいえ、太田プロダクションやAKS(AKB48運営会社)から恋愛禁止令の続行が言い渡されるのでは?」(芸能ライター)
AKB卒業後も継続するのではないかとされる前田の「恋愛禁止の掟」。これには“元・AKB48”のブランド価値を高めようとする意図もあるそうだ。
「彼女の卒業後の活動が失敗するようなことになれば、AKB48ブランドを手放したくないと思うメンバーが続出することになるかもしれません。もちろん、篠田麻里子や小嶋陽菜といったタレント・モデル寄りの美人や、キャラ立ちしている指原莉乃、女優として着実に結果を残しつつある大島優子、『THE アイドル』然とした渡辺麻友や柏木由紀などは、前田の卒業後の活動の成否にかかわらず、自身の卒業後も順調に芸能活動を行えるかもしれません。しかし、世間的に顔と名前の一致すら危うい古参メンバーにそれは厳しいでしょう。それに、若いメンバーにいたっては、飽和状態になったグループ内では、ブレイクのチャンスすらめぐってきません。前田が “元・AKB48”ブランドをうまく確立することができれば、ほかのメンバーも安心して卒業でき、グループ内の新陳代謝も良くなるはずです」(前出・同)
前田の卒業後の成功こそが、グループ存続・延命の絶対条件でもあるのかもしれない。卒業してもAKB48を背負う形になるであろう前田敦子。しばらくは色恋沙汰に現を抜かす暇はなさそうだ。
(文=木嶋陽介)
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