
昨年度テレビ出演ナンバーワン、一発屋と蔑まれた過去を払拭し、毒舌芸人としてのポジションを確立、芸能界の御意見番的な立場へと登りつめた有吉弘行。そんな彼がナンバーワンアイドルグループAKB48に対してラジオ番組内で大胆な予言を放った。
「気になっているのは秋元康さんが、年始くらいに、今年はファンの方々にすごい批判を受けるようなことを発表するかもしれませんって言ったんですよ。でも(ひと月ほどたっても)動きらしい動きもなくて……。ライバルの乃木坂46の登場とかもファンの怒るようなことじゃないだろうしね。AKBの上位グループを解散させる、卒業させるってことかなと思ったけどそういう動きもない。で、何だろうファンが怒るようなことって……。そこで思いついたのが”恋愛解禁”。これだと思うんだよ」。
”恋愛禁止”はAKB48に限らず女性アイドルの絶対条件の一つ。その大原則を打ち破るという予測は、バラエティ番組出演時に形骸化した流れを打ち壊すことで、新たな笑いを提供し続ける有吉ならではの発想だ。
「もう篠田麻里子をはじめ25歳とか大人の女性になってきたわけだから、AKB48も二十歳以上のメンバーは恋愛解禁しますってなったらファンが激怒しません? 別に恋愛はOK、あとはプロ意識に任せますってことにすればいいと思う」
ファンの疑似恋愛の相手をするのが仕事とはいえ、年頃の女性が異性との付き合いを禁じられる環境は、ある意味異様。フェミニスト的観点にたった優しさかと思えば、さに非ず。
「二十歳以上恋愛解禁ですってなったとき、楽しみなのが、どんだけの役者がゾワゾワ群がるんだろうってこと。あと若手の芸人とかさ”うわっ、付き合ってもクビにならないんだったら怒られないから行こう”みたいな」と、ゲスな展開まで予想していた。
残念ながら有吉がトークをして1週間とたたぬうちに、平嶋夏海と米沢瑠美の2名が、異性との交遊を裏付ける写真の流出をきっかけにメンバーを脱退する騒動が起こり、予想的中とはならなかった。
しかしAKB48やももいろクローバーZ、モーニング娘。といった数多くのトップアイドルたちと共演。アイドル番組のMCも務めながらも、番組収録以外は挨拶程度しか口をきかず、冷徹な眼差しで彼女たちを見つめる有吉だけに、彼の予言が実現する日も遠くないのかも?
(文=ピーピング・トム・ソーヤ)
『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? スペシャル・エディション』
なにを思っているのかな?