2011年、何人とセックスしましたか?

4008752070_f7f2e624e5.jpg※イメージ画像 photo by loop_oh from flickr

 今年も残すところ1カ月を切った。この時期になると、「今年の10大ニュース」「今年の流行語」「今年のヒット商品」など、何かにつけて1年を振り返るのが年末の風物詩となっている。そういった世間的な事柄だけでなく、自分自身の1年についても振り返る人も多いだろう。「転職した!」「マンションを買った!」など、仕事面だったり大きな買い物だったり、振り返る項目は多々あることと思う。

 では、下半身のほうはいかがだろうか? つまり、今年1年で何人とセックスしたか……ということである。この問いに関しては、明確に答えられる人と、記憶が曖昧だという人にきっちり二分化されるであろう。

 まず、前者のほうであるが、「カノジョ(もしくは配偶者)一筋なので、答えは当然1人である」もしくは、「ゼロなので数えようがない」という人は記憶がはっきりしていて当然だろう。また、複数名の女性とセックスした人でも、一人ひとりをしっかりと記憶に留めているという人も稀に存在する。

 なお、女性のほうが、セックスした人数をしっかりと覚えているという人が多いようだ。手帳に記録を残しているというしっかり者も多い。男性陣からは「引く」という声が挙がってきそうだが、女性の場合は妊娠の可能性も考えなければならないので、生理周期を記録するのと同じように、セックス記録も残す傾向にあるようだ。もちろん、「A君と騎乗位で1回、後背位で1回」などと生々しく綴っているわけではなく、ハートマークなど独自の記号を用いているというケースがほとんど。しかし中には、エクセルで表管理しているというデジタル派もいて驚かされた。さすがに、自分との一夜がエクセルの表になっているかと思うと、萎えてしまいそうだ。

 次に、「何人とセックスしたか記憶が曖昧である」という人について。「自慢か?」とツッコミたくもなるが、数をこなしている人は、やはりそれなりに努力をしているようだ。ただ股間を膨らませているわけではないということ。努力でセックス回数が増えるなら、ぜひともそのハウツーをご享受いただきたいものである。

 さっそく、努力の中身であるが、とにもかくにも「数値を掲げること」が重要らしい。2011年はヤリまくったという男性は皆、年始めに具体的数値を目標設定している。「今年は10人とセックスするぞ!」など、ざっくりした内容でOK。プレイ内容等まで細かく設定する必要はない。そうでないと、「7月の目標はアナルセックスだったのに、目の前にいるコはアナルがNGだからスルーしよう」などと、身動きがとれなくなってしまうこともある。

 ちなみに、数値に関しては、個人差が出てきて当然だろう。童貞の人がいきなり、「今年は100人斬り!」などと高すぎる数値を掲げてしまっても無理がある。そういった場合は、「とりあえず○月までに1人」など、達成できそうな範囲で数値設定するべきだろう。また、面白い目標設定としては「妻・妻・風俗・妻・風俗」とリズミカルに目標を掲げている人もいた。もちろん、妻には伝えていないとのこと。逆に、「風俗店でのセックスはカウントに入れない」というタイプも存在する。このあたりも、人それぞれ価値観が異なる部分かと思う。

 余談だが、女性の場合は「今年は、彼氏以外とはセックスしない!」など、人数を削減する方向での目標を掲げているという人が目立った。実際どうだったかと尋ねてみると、「フェラチオまでは行ったが、挿入はしていないから一応守れた」「相手が射精に至らなかったので、カウントしない」などの言い訳が出てくるところが非常に面白いものである。

 もちろん、男性陣も、年始めに立てた目標が達成できていないという人が多い。「1カ月に1人ペースならラクに達成できると思っていたのに、実際は12月時点で5人。甘かった」など、反省の言葉からは哀愁すら感じる。しかし、2011年はまだ終わったわけではない。残り数週間でもラストスパートをかけることは十分可能である。除夜の鐘が鳴り終わるまで、望みを捨てずに精進していただきたいものである。

 最後に、「なぜ具体的数値を掲げる必要があるのか?」という部分について。この背景には、「目標数値を明確にすることによって、今すべきことが見えてくる」という理論がある。先述の「1カ月に1人ペース」という目標だとしたら、月に1回は合コンや飲み会に顔を出す・ネットナンパを試すべくTwitterを始めてみるなど、具体的な行動を取ろうとするものだ。2011年はイマイチだったという人は、ぜひとも年明けには、具体的数値を設定し、「婚活」ならぬ「セク活」に励んでいただきたいものである。
(文=菊池 美佳子)

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