前田敦子の”求心顔”こそ現代の美の象徴!?

 いまや国民的アイドルグループと呼ばれて久しいAKB48。アイドル戦国時代とも言われる昨今”国民的”という冠がつくことは、このアイドル戦国時代における覇者であることを意味する。つまりAKB48で総選挙1位を獲得した前田敦子は、アイドルの中のアイドルとも言える存在だろう。そうなれば、おのずと世間からの注目も集まる。今、そんな前田について取り上げた、ある女性誌の記事が物議をかもしている。

 女性ファッション誌「mina」(主婦の友社)12月号に掲載された「人気読モのコンプレックス克服メイク術」。これは、女性が持つ顔のコンプレックス別にメイクの処方箋を示すタイプの記事で、女性誌ではよくある特集だ。ここに「すっぴんに目ヂカラがないのが悩み」とするモデルに、minaが提案したのは”AKB48 前田敦子さん系 パーツ寄せメイク”であった。”今まで離れ目メイクにハマっていたけど、最近は寄り目がMYブーム♪ AKB48の前田敦子さんがお手本です”とコメントされた誌面では、前田敦子風メイクがほどこされたモデルの写真が掲載された。

 この記事はネット上でたちまち話題となり、「本家はメイクじゃなくて素なんですが」「これは完全にケンカ売られてるな」など、女性誌が無邪気に前田の顔立ちをディスっているのでは……と、いぶかしがる声があがっているほか、

「これまで女性誌では、たとえば目ヂカラUPメイクとか、愛され顔メイクとかの特集は見かけました。可愛く見せたい、男にモテたい、というのが女のメイクの原動力ですからね。ただパーツ寄せメイク術というのは、真似したいか?と聞かれると……。このメイクを実践することのメリットを感じないです」(女性ライター) と、同性も首をかしげる。

 さらに「gooランキング」でも「シャープで知的! 求心顔の女性有名人といえばランキング」と題されたランキングが発表された。「パーツが中心に集まっている”求心顔”はシャープで知的な印象を与える顔」と前置きされたこのランキングにも前田が堂々の1位を獲得している。解説によれば「求心顔は、いわば現代における『美人顔』」であるとされているが……。

「マエアツはかねてよりネットなどで”顔面センター”などと揶揄されていて、顔のパーツが中心に寄っていることはファンだけでなく一般に浸透しつつあります。また吉木りさは、かつてテレビ番組で、芸能界一の”美人顔”に選ばれたことがキッカケでブレイクしました。顔の黄金比率に基づいた人相学で美人顔だというのです。このように、顔立ちの特徴からブレイクに繋がる事がありますから、マエアツもこのように、求心顔として取り上げられる事が多くなればさらなる人気に繋がるかもしれませんね。かつては女性誌でメイク術を公開した際”目と目の間が離れて見えるように”メイクを施していたと明かしています。求心顔に悩んでいたのでしょうか。でも逆にそれが売りとなる時代がきたのかもしれません」(芸能ライター)

 美の流れは時代が決める。いつの時代もブームになっている女性が美の基準となり、それは時代とともに変化していく。各メディアで『求心顔』が取りざたされたのは、メディアが先行しているのではなく、前田の知名度がさらに上がり、その人気がより国民的なものとなってきた証なのではないだろうか。これから”パーツ寄せメイク”を実践する若い女性が増えるかも?
(文=近藤チカゲ)

『風は吹いている(Type-A)(通常盤)』

 
逆風みたいだけどね……

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