
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。
「大王製紙」の井川意高元会長が、約100億円の金をグループ会社から個人的に借りていたという騒動。会社側は、井川元会長を特別背任で刑事告発することも考えているという。現状、借りた金の大半は、投機やギャンブルなどにつぎ込んでしまったといわれているが、それを裏付けるような情報を入手した。不動産会社「ABCホーム」の塩田大介元会長と、加護亜依の愛人である安藤陽彦氏が、自身のかかわる裏カジノで井川元会長をカモにしていたというのだ。
飲食店プロデューサーを務める安藤氏は9月6日、恐喝未遂容疑で警視庁赤坂署に逮捕され、その後、起訴されることなく保釈された。そんな安藤氏だが、裏カジノ経営にかかわっているとして以前から当局に目をつけられており、恐喝未遂ではなく、逮捕もありえるのではという情報があった。
筆者の入手した情報では、安藤氏は、新宿と麻布十番で裏カジノを経営していたようだ。だが、赤坂署は現行犯で賭博をしている現場を押さえることができず、結果、恐喝未遂のみで逮捕したという。
その安藤氏が逮捕される5日前の9月1日未明、塩田元会長が、自身経営する港区の西麻布の「西麻布迎賓館」前で元暴力団に襲われ、重傷を負うという事件があった。原因はカジノでの金銭トラブルだったようだ。その事件を取材する過程で、テレビ番組などでお洒落スポットとして紹介されてきた「西麻布迎賓館」だが、実はビルのあるフロアにはバカラ台などが置かれ、裏カジノとして機能していたことがわかった。しかも、塩田が裏カジノを任せていたのは安藤氏だという。赤坂署は、賭博の容疑で今でも安藤氏の周辺の捜査を続行しているが、さらに「安藤氏は数件の飲食店のプロデュースをする傍ら、裏カジノや韓国のカジノに客を連れてゆき、裏カジノ店への出資金を募る役割を果たしていた」(捜査関係者)というのだ。
そんな塩田元会長と井川元会長は以前から遊び友達で、塩田元会長を通じて安藤氏も井川元会長と親しい関係にあったという。塩田元会長は安藤氏に命じて、「西麻布迎賓館」の裏カジノの出資金を井川元会長に出させたという疑惑が持ち上っているのだ。その裏カジノで、井川元会長自身が食い物にされていたという。また、この2人は、さまざまな女性芸能人――AKB48のメンバーもいたとか――を井川元会長をはじめとした、きな臭い紳士たちや元暴力団関係者に紹介していたという。井川元会長が現役のグラビアアイドルに貢いでいたという情報もある。また、井川元会長は、芸能人だけでなく、政治家やマスコミ関係者も接待漬けにしていたという。
接待に使った金は、会社から借りた金だろう。東京地検特捜部は、井川元会長に対する内偵を進めているという。捜査の進展次第では、塩田元会長や安藤氏だけではなく、裏カジノや井川マネーに群がった政界や芸能界にまで激震が及ぶかもしれない。
(文=本多圭)
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