みのもんた引退宣言で、大物司会者たちの世代交代が本格化

monomo1004.jpgみのさんがテレビから消える日は来るのか…

 先月23日に放送された「真実発掘ミステリー 歴史はこうして作られる」(日本テレビ系)のエンディングで、タレントのみのもんたが突然ポツリとこう漏らした。

「ボクも来年3月に引退の身ですからね」

 司会の羽鳥慎一アナウンサーが「引退するんですか」と尋ねたところ、「もちろんそうですよ」と返答。そのままエンディングのテロップが流れ、番組は終了した。

 ネット上では「島田紳助と同じ状況か?」など、暴力団との黒い交際をきっかけに芸能界を突如引退した島田と同じように黒い交際を疑う声や、また逆に、この時期に引退という言葉を出すことは、単なるブラックジョークなのではないかという声もあったが、結局のところは、みのの冗談ではないかという見方が強まり、それほど大きな話題とはならなかった。

 ところが10月3日発行の東スポで、みのが来春の引退を認めた。その理由としては、来年3月で、みののレギュラー番組が全て終了してしまうためだという。みのは現在ラジオ、テレビ合わせてレギュラーを4本持っているが、この契約が切れるためのようだ。記事には、現在も司会を務めている「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)が最近視聴率を上げており、そのため打ち上げまで行われていたのに、と落胆するみののコメントが掲載されている。

 記者に来春以降のことを尋ねられたが、政界進出については否定。テレビで育ててもらった恩返しをしたいという気持ちから、鎌倉の大豪邸の一部を改装し、アナウンス学院を開く準備をしているというウワサがあるようだ。

 ”来春で出演番組の契約が全て切れる”という話は現在のところ事実のようで、事務所もそれを認めている。だが、主にテレビの場合、契約延長の話は、現状の契約が切れる2~3カ月前に来ることが多く、現段階で”来年で引退”というのはニュアンスが異なる。そういう(延長)話はあるのではないか……ともコメントしている。来年に入れば契約更新の話が局から出るかもしれないが、ということのようだ。

「確かに今後、契約更新の話があるかもしれませんが、長年芸能界でやってきたみのさんが、こうやって引退を決断したのには、やはり本人が”終了のニオイ”を嗅ぎ取ったんでしょう。テレビで『引退』とほのめかしてもさして話題にならず、ますます引退への決意を強くしているところかもしれませんね」(芸能ライター)

 みのの引退宣言は、長引く不況による制作費削減とも無関係ではないだろう。例えば、みのと同じように長らく司会として活躍しているタモリの「笑っていいとも!」(フジテレビ系)のギャラは1日200万とも言われているが、こちらも来春終了のウワサがささやかれている。タモリのギャラから推測するに、みのは同等かそれ以上の可能性が高い。この不況下にこの相場であれば、みのを起用したくてもできない、という面もあるだろう。

「紳助の引退と理由は違えど、大物司会者がフェードアウトしている感は否めません。明石家さんまも『年取った芸人がいつまでもテレビうろちょろしてたら面白くないやろ』と60歳での引退を語っていましたし。『いいとも!』終了のウワサが本当であれば、これまでテレビで見ない日はないほどだった大物たちがテレビから消えていくことになるでしょうね」(同)

 このように、大物司会者たちの世代交代がいよいよ始まったとみる者もいるようだ。もっとも、みのは自身のマネジメント兼水道メーターの製造販売の会社を経営しており、そちらとアナウンス学院が実現するのであれば、引退後は今よりも忙しい日々を送ることになるのかもしれないが……。

『おもいッきりイイ ! テレビ 2009年 春号』

 
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