NMB48に吹き荒れる粛清の嵐!? 謹慎、選抜除外は清廉潔白なアイドルのための膿出しか

nmb48_0907.jpg※画像はCD+DVD『絶滅黒髪少女』より

 2010年7月に行われたAKB48コンサート「サプライズはありません」で結成が発表され、関西を拠点とし活動しているNMB48。SKE48に次いで地方都市を拠点とするグループとして注目を集め、11年1月1日の公演開始から2月には早くも劇場来場者数が1万人を突破した。7月20日に発売されたファーストシングル「絶滅黒髪少女」はオリコン初週1位となり、AKB48関連グループのメジャーデビュー作としては最高位を記録することとなった。関西地方だけでなく全国展開へ向けて最高の出だしを見せたNMB48だったが、現在は謹慎者が続出するなど、別の意味で大きな話題を提供する事態となっている。

 まずは9月2日、第2期研究生である島田玲奈の謹慎が発表された。これは、8月1日ネット上に流出した、彼氏と思われる男性と撮影したキスプリクラが原因で、運営側は当初、本人に確認を取り、事実であることを認めた上で不問とする旨を発表していた。これまでは、たとえ過去のことだったとしても、卒業などの厳しい処分を下していたAKBグループ。運営方針が変更されたのかともウワサされていたが、9月に入った途端、彼女の年内活動謹慎を発表。この運営の手のひらを返したような対応にファンから疑問の声も噴出している中、その2日後の4日には吉田朱里と松田栞、両名の謹慎を発表している。この急な動きにはどのような意図があるのだろうか。

「運営が迷走しているようにも思えます。島田の件を不問から一転、謹慎としたこともそうですが、吉田、松田の謹慎理由がはっきりと発表されていないからです。公式ブログでは、本人から謹慎の申し入れがあったとし、松田は自身のパフォーマンスがファンの期待に答えることができないため、吉田は自身の悩みがあり、活動をしていくのに不安があると伝えられました。しかし、その発表される数時間前に両名ともオフィシャルブログで元気な姿を見せています。その後、謹慎を申し入れるというは不可解です。おそらく両名は処分されたとみるべきでしょう」(アイドルライター)

 9月になり4日間で3人が謹慎となったNMB48だったが、それだけでは終わらず、6日には10月発売の2枚目シングルの選抜メンバーから、渡辺美優紀、近藤里奈が外れることが発表された。こちらにも楽曲に参加するメンバーを変更させていただいたという文面と新たな選抜のメンバーが発表されただけで、なぜ交代にいたったのかの説明はない。

 現在、ネット上では、吉田、松田、渡辺、近藤の4名が謹慎・選抜除外されたのは、握手会を行う際に泊まったホテルの自室に、自分のファンである一般人を引き入れたためだ、というウワサがささやかれている。あくまでもウワサだが……。運営はなぜ彼女たちを謹慎、また選抜除外としたのだろうか。

「実は現在ネットに、渡辺が過去に男性3人・女性3人のグループで撮ったとされるプリクラが出回り始めています。これには『もーほんまらぶ』と書かれており、この中の男性と恋愛関係があったとみることもできます。今回はファンを部屋に引き入れた疑惑で、処分を下されたのではなく、渡辺以外にも何かしら処分を下さねばならない問題があるのではないでしょうか?」(同)

 島田がプリクラ問題で処分されたにもかかわらず、8月20日に発覚した山本彩の『おとまりんこっ』などと書かれたプリクラに対して、特に処罰は下っていない。運営側は、山本の1件が掘り返されるのを怖がっているのではないか、と前出のライターは話す。確かに山本は、先日行われた第3回AKB選抜総選挙でNMB48の中では唯一28位にランクインしている人気メンバー。10月に発売される2ndシングルにも握手券が付くことを考えれば、参加するか否かで売り上げに大きな差が生じるだろう。今回ほかの確定情報が出る前に手を打ったのは、人気メンバーを外したくないための策略だったのではとみることもできる。そして、今回の件は2ndシングルの販売だけでなく今後のNMB48を見据えての処分ではないかと、音楽誌編集者は語る。

「NMB48は結成からまだ1年もたっていない若いグループです。これからメンバーももっと増えることでしょう。この機会に問題があるメンバーの足切りを進め、グループの清浄化を考えているのではないでしょうか。やはり、一度男がいたとウワサになったアイドルに対して、ファンの目は厳しいですからね。一番人気と言われている山本ですが、プリクラ流出後の握手会では、握手を求めるファンが少なかったと聞いています。ここでNMB内の膿を出し切り、清廉潔白なグループにしたいという思惑があるのかもしれません」(音楽誌編集者)

 握手会などのファンとの直接的なコミュニケーションが取れる現場の多さや、メンバーからファンにメールが届くモバメ(モバイルメール)などでも分かるように、AKBビジネスのキモは、巧みな”疑似恋愛感”にある。アイドルファンたちの処女幻想はいまだに強く、今回の一連の騒動のように、特定の相手を連想させる事件は、ただそれだけでアイドル生命を脅かすものになってしまう。今回の立て続けに行われた謹慎・選抜除外は、NMBだけの問題ではなく、大所帯となったAKBメンバー全員への警告という意味合いもあるのかもしれない。
(文=明日春人)

『タイトル未定(Type-A)(DVD付)』

 
タイトルどころかメンバーすら発表されたばかり

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