「絡むのがヘタ過ぎる!?」アイドルファンから嫌われる芸人

 ”アイドルとお笑い芸人は食い合わせが良い”とは、よくテレビのバラエティー番組では言われることで、この組み合わせは現在までおおむね好評を博している。

 往年のアイドルグループ・おニャン子クラブが出演した伝説のアイドルバラエティー番組『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)には、所ジョージ、とんねるず、片岡鶴太郎など、現在の超大御所が名を連ねていたのは有名だ。

 直近の例では、今を時めくAKB48。

■『AKBINGO!』(日本テレビ系 ※前番組『AKB0じ59ふん!』)/バッドボーイズ
■『週刊AKB』(テレビ東京系)/スピードワゴン、我が家、三又又三
■『有吉AKB共和国』(TBS系)/有吉弘行
■『AKB48ネ申テレビ』(CS ファミリー劇場)/おぎやはぎ

 と、冠番組の多くで芸人がMCとして共演している。

「芸人さんは目端が利いてアイドルの色んな突っ込みドコロを拾ってあげるので、結果、その”カワイイこと以外”の魅力も分かりやすく示してくれるんですね。それにあくまで主役はアイドルという意識がしっかりしていて出過ぎることがない。そういう立ち位置にはファンも感情移入しやすく、異性の共演者として警戒視されることも少ない。その辺がアイドルと芸人の親和性が高いことの理由なのでは」(芸能ライター)

 一方のアイドルたち自身はと言えば、番組内の企画で粉まみれになったり、水をかぶったり、顔に落書きをされたり……と体を張ることも多く、やってることは芸人並み。傍らでMCを務める芸人は、そんな企画を潜り抜けてきたツワモノぞろいということで、アイドルにとっては芸能界の先輩以上の存在となる。

 前出の番組『AKBINGO!』では過去に、MCのバッドボーイズが番組を卒業するというドッキリが仕掛けられたが、その際にはあのクールな板野友美までもが泣き出す、涙の企画となった。そんな”アイドル×芸人”という美しい系譜の中に、ニューカマーとして現れたのはアンタッチャブル・山崎弘也だが、彼の評判がめっぽう悪い。

 端緒となったのは、『フジテレビからの~!』(フジテレビ系)でのMCぶりだ。これはフジテレビ絡みのDVDや映画、その他のエンタメ情報などを山崎弘也の進行で伝える番組。アイドルグループ・アイドリング!!!が出演しており、『フジテレビからの~!』が始まるまでは独立していた冠番組『アイドリング!!!』が、コーナーとして組み込まれる形となってスタートした。従ってアイドリング!!!ファンからの注目度は当然高い。

 その『アイドリング!!!』コーナー部分については、従来通りにMCはバカリズム・升野英知で、アイドリング!!!メンバーが過酷な内容が多い企画に挑戦するということも変わらない。 しかし番組の半分以上を占める情報コーナー。ここにもアイドリング!!!のメンバー数人が毎回出演して山崎弘也と絡むのだが、これがネット上では賛否両論。

「ふざけつつもちゃんとしていて好感が持てる」という高評価がある一方、

「ザキヤマのいじりが致命的に下手!アイドル番組の司会は無理!!!」
「アイドルと絡む番組なんだからザキヤマはアイドルを面白くいじらないと居る価値がないよ」
「ゲストの芸人たちの方がMCより腕がありそう。ザキヤマファンには悪いが……」
「MCするには人気も芸人としての実力もなさすぎ。早々にMC交代しないとアイドリングが可哀相」

 さらに、熱狂的なアイドリンガー(アイドリング!!!ファン)に直接聞いてみると、

「山崎と絡むと、アイドリング!!!がただ笑ってるだけのバカな娘たちみたいに見えちゃう! 何とかしてくれ!!」
 
 ……と、否定的な意見が多数出ているようだ。

「山崎弘也はアンタッチャブルではボケ担当で、しかも芸風はスカシ芸。突っ込みをのほほんと受け流す面白さが身上。主に突っ込みが要求される”対アイドル”の場面では相殺されて両者に得がない」(前同)

 この”誰得”な山崎のボケの空回りはアップフロントエージェンシーのタレントである矢口真里、里田まい、道重さゆみなどが出演する『ザキ神っ!~ザキヤマさんとゆかいな仲間たち~』(TBS系)でも如実に現れ、山崎弘也は旧ハロプロファンやモーヲタからも疎まれる存在となっているという。

 芸人にとってアイドルとのレギュラー共演は、アイドルのブレークとともに仕事量も知名度も向上する可能性を秘めている。その一方で、少しやり方を間違えると、思わぬ批判を浴びる諸刃の剣のようである。
(文=ルート666)

『アンタッチャブル山崎弘也の休日inリビア』

 
ひとりだとあまり面白くないよね……

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