ヨゴレアナ誕生!? 夏目三久の今後を検討してみる

ikarishinto0512.jpg※画像は「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)公式HPより

 今年1月に日本テレビを退社し、現在フリーアナウンサーとして活動している夏目三久。2009年の夏にコンドーム画像流出騒動のあおりを受けて次々と担当番組を降ろされていった彼女だけに、フリーアナとしては前途が多難だと言われていたが、深夜帯とはいえ、4月から『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)のレギュラーをつかむなど、最近はその活躍の場を広げている。

「夏目にとって退社後初のテレビ出演として話題を集めた『マツコ&有吉の怒り新党』でしたが、番組開始当初の彼女といえば、髪形が変わったことだけが目立ち、秘書という設定のためか進行役に徹していました。当然、視聴者とすれば、コンドームのことがありますから、彼女の大胆な発言を期待していたと思うんですけどね。番組の中で有吉とマツコがそのことに触れると、総裁から電話がかかってくるという番組設定に準じて”NG”だと明かしていました。それ以来、番組内でコンドーム騒動に触れることはないので、実際に上層部からNGのお達しが出ているのでしょう。ただ、そうすると、有吉、マツコという今の芸能界の二大毒舌タレントと言えるキャスティングに対し、なぜ夏目が抜擢されたのか不明ですよね。羽鳥アナのように、彼女のバラエティーセンスが抜群に高いとは思えませんし、ただの話題集めと考えるのが無難かもしれませんね」(芸能関係者)

 この関係者は夏目のテレビ復帰を番組側の話題集めに過ぎないだろうと指摘する。当メンズサイゾーも4月18日に「変容する”女子アナ”という仕事」で記事にしたように、この秋からの彼女にはオファーが殺到しているという噂は絶えない。過激な水着写真集の発売も噂される彼女だけに、各局ともが今後の話題性を見越して出演を依頼しているということは言えるだろう。そして、これらの点を踏まえて、先日発売された「週刊実話」(日本ジャーナル出版)では、夏目に残された道はセクシー路線しかないだろうと報じてもいる。しかし、10日深夜に放送された『怒り新党』での夏目の様子を見た芸能ライターは、何もセクシー路線だけが彼女の生き残る道ではないと分析する。

「番組開始当初こそ歯切れの悪い進行が目に付き、局アナ然とした態度が不評だった夏目も、ようやく1カ月ほどを経過して慣れてきたのか、徐々に共演者の有吉やマツコに食い下がる場面を見せ、その真価を発揮し始めたと思います。10日の放送では”有吉さん、ムカつく”などという発言もありましたしね。日テレを袖にした女子アナの本領発揮という感じで面白かったです。今後も、どんどんこういう場面が出てくれば、きっと新しい形のアシスタントとして花開くんじゃないですか。すでに局アナではない夏目には、もっと開き直って、バラエティー番組専門のアシスタントとして新しいタレント像を築いてもらいたいですね」(芸能ライター)

 現在ほとんどのバラエティー番組でアシスタントを務めるのは、局のアナウンサーと相場が決まっている。人材豊富なアナウンサー界だけに、バラエティーに出演する局アナたちは、誰もがそつのない進行を務め、アシスタントとして業務をこなしていると言えるだろう。しかし、前出のライターはこの点にこそ、今後のバラエティーを改善する余地があるのではないかというのだ。

「どんなにうまくアシスタントをこなして、その番組の顔となるような活躍を見せても、やはり局アナという人たちは、局の看板を背負っているわけで、自分が笑いのネタになることを避けます。出演者たちもその点は承知しているので、あまりイジるようなマネはしないですよね。でも、そうしたアシスタントが局という看板から離れた存在であれば、その点は解決するはずです。局アナだからこそ面白いということはあると思うんですが、一度局アナを経て、それを脱ぎ捨てた夏目のようなタイプは、出演者にとってイジりがいがありますし、バラエティー番組にとって新しい風を吹き込む存在になるのではないでしょうか」(前出)

 さらにこのライターは、「今まで多くの局アナがフリーに転身したが、それは自身のキャリアアップや寿退社のためというものだった。夏目のようにスキャンダルのようでスキャンダルとは言い切れない事情で退社した女子アナは珍しい」と語り、「だから彼女はテレビに復帰することができたし、今後の活躍にも期待できる」という。夏目三久という女子アナには無限の可能性があるというのだ。

 ただ、スポーツ新聞に退社時期をすっぱ抜かれ、間違っても円満とは言えない退社をした夏目が日本テレビという舞台に戻ることは難しいだろう。しかし、だからこそ他局としては夏目を使いたがるとも言える。つまり、彼女には、辞めたとはいえ、まだまだ日本テレビという色が強い。そして何より元局アナという知名度と人気を併せ持つ彼女は、自局のアナウンサーを使えば局自体に傷が付いてしまいかねない現場でこそ使い勝手がいいはずだ。そう考えると、今春からテレビ朝日が、有吉とマツコというタレントと一緒に夏目を起用した理由が分かる気がする。暴走することそのものを主旨とするような番組に局アナは巻き込めない、もしくは巻き込みたくないはずだからだ。

 こう書くと、まるで今の夏目は体のいいヨゴレ役を引き受ける局アナの代理のようだが、それはそれでいいのではないだろうか。フリーとなった彼女には、誰も局アナのような仕事は期待していない。また、入社以来バラエティー畑に育った彼女に本格的な司会業などは向いていないだろう。今後は、週刊誌の報道にあったように脱ぐもよしだが、バラエティ番組をかき乱す新しい形のヨゴレアナとして活躍してはどうだろう。そして、そんなフリーアナが各局から出てくることを願わずにはいられない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

『マツコ危機一発DX』

 
いずれマツコを飛ばしちゃう?

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