不足を解消せよ! ヤシマ作戦に続き「ウエシマ作戦」が発令!!

ueshima0316_01.jpg※画像はDVD『竜兵会の約束 』より

 東北関東大震災の影響による電力不足を補うため、節電を呼び掛ける「ヤシマ作戦」がネットを中心に広がっているが、これに続き、物資不足を補うための「ウエシマ作戦」が広がりを見せている。

 「ヤシマ作戦」は、大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の劇中で、人類の敵・第5使徒ラミエルを倒すため、日本全国を停電させて主人公が乗るエヴァンゲリオン初号機の武器に全エネルギーを集中させるという作戦。これになぞらえ、電力需要のピークとされる夜6時から夜9時前後に炊飯しないことや、不要な照明の消灯や暖房の設定温度を下げる、使っていない家電製品のコンセントを抜いて待機電力を消費しない、さらに商業店舗の看板や電飾、大型スクリーンの電源を落とすという運動が続けられている。

 だが、大地震の影響は電力不足だけではなく、関東を中心にスーパーやコンビニの棚から食料品をはじめ、ガスボンベ、電池などの日用品までが消える事態が起こっている。

 流通の多少の混乱が見られるのは確かだが、日刊サイゾーの取材に対し、大手飲料メーカー・サントリー、製パン業界トップの山崎製パン、いずれも生産供給量はほとんど変わっていないと回答しており、首都圏への流通に支障はないという。つまりは、地震報道によって不安を募らせた消費者が、必要以上の買い溜めに走っているため、品不足が起きていると考えられる。
    
 この事態に待ったをかけようというのが「ウエシマ作戦」だ。

 ダチョウ倶楽部のお決まりの芸で、全員が手を挙げたのに釣られて上島竜兵(50)が手を挙げると、一斉に「どうぞ、どうぞ」と譲られてしまうギャグがある。これになぞらえ、みんなで品物を譲り合おうという呼びかけが「ウエシマ作戦」だ。必要以上の買い溜めによって、首都圏が品不足になれば、被災地への物資支援に障害が出る可能性もある。ただでさえ大変な状況の被災者を、さらに苦しめることになりかねないだけに、自分たちの生活だけでなく被災者のためにも続けていきたい作戦だ。

 ただ問題は、買い溜め行動に走っている消費者には、ネットに触れていない中高年、高齢者も多いということ。「ウエシマ作戦」はネット上だけでなく、リアルの世界においても広く流布されることで、真価を発揮すると言えるだろう。

 節約にしても譲り合いにしても、いずれも日本人が本来持っていた精神であり、海外からも高く評価されていたはず。地震報道や余震の連続でパニックになったり、不安になって物資を蓄えたくなるのは理解できるが、自分さえよければいいという風潮になってしまったら、その時こそ日本人が本当に災害に屈したことになる。

 冷静さを失わずに互いに助け合って、この大災害に立ち向かっていくべきだろう。

(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

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