
日本プロ野球界を代表する広島東洋カープのエース、マエケンこと前田健太投手(22)の初スキャンダルが波紋を広げている。宮崎県日南市でキャンプ中だった前田投手は、先月17日、モデル・相原なな(23)との”お泊まりデート”を写真週刊誌「フライデー」(講談社)に激写された。球団に無許可の外泊で午前0時と定められている門限を破ったことにより厳重注意と罰金処分を受けた前田は、ブログに謝罪文を掲載。そこで「大切な人もいるのに、僕の軽率な行為で傷つけたり、迷惑をかけたり、たくさんのファンのみなさんにも本当に申し訳ないです」とお詫びした。だが当初は「将来を考えている大切な人もいるのに……」という意味深な記述をしており、後に削除していた。
削除された記述は、いわば「本命の彼女がいます」「今回は遊びでした」という宣言のようなものであり、その恋人に向けたメッセージとも考えられるが、これが火種となり、相原の所属事務所・4Cと前田のマネジメントを担当する芸能事務所・スポーツビズを巻き込んだ騒動に発展している。
この謝罪文が掲載された翌日、4C側が相原の公式ブログで「前田選手サイドからの一方的な情報が流されたことにより、一部の心無い方々から誹謗中傷等を受けています」「それらの対応をして頂くように前田選手サイドにお願いしたところ、誠意のない対応をされ遺憾に思い残念でなりません」という批判コメントを発表したのだ。こういったスキャンダルで、芸能事務所が相手側の対応を公式に批判するというのは非常に珍しいケース。一体、何があったのか。
4C側に事情を尋ねたところ、相原の担当マネジャーが「最初の記述によって『(前田投手に)遊ばれた』というレッテルを貼られたことは、相原のタレント生命を絶ちかねない問題です。その点について釈明や謝罪を相手側に求めましたが、『ブログに書かれた内容が全てです』と言うだけで、何ら誠意ある対応がない。今回の騒動では、前田投手側とのやり取りの間に『スポーツビズ』さんが入っていますので、普通なら事務所同士で折り合いをつけたり、相手に配慮した対応をするのが常識だと考えますが、配慮も誠意も全く感じられない。一方的に情報を流すのであれば、こちらも本人からありのままに経緯を説明させてもらいたいと思います」と現状を説明した。
この騒動の真相を探るため、渦中の相原に直撃インタビューを敢行した。
──前田投手とは、どのように知り合ったのでしょうか?
相原なな(以下、相原) 共通の知人から紹介されて、その後に前田さんからメールで連絡がありました。それからメールで頻繁に連絡をとるようになって、次第に仲良くなっていきました。私はサッカーファンで野球のことはあまり知らなかったのですが、前田さんのことは野球ファンの友人から聞かされていて、以前から凄い選手だと知っていました。
──前田投手とは、どのような関係だったんでしょうか?
相原 彼から凄くアプローチを受けていました。ずっとメールでやり取りしていたんですが、とてもマメな人で、こちらからメールを送ったら3分以内に返信があるくらい。一日に何十通もメールをやり取りしたこともあります。その中で何度も会いたいという誘いを受けていました。
──相原さんから近づいたわけではなく、前田投手の方が猛アプローチをしていたということでしょうか。フライデーされた宮崎キャンプ以外の場所にも誘われていたのですか?
相原 昨年の冬くらいから、彼の実家がある大阪や沖縄キャンプ、本拠地の広島にも誘われていました。仕事が忙しかったので、会いに行ったのは今回の宮崎キャンプが初めてです。
──宮崎まで会いに行こうと思ったのは?
相原 人としてとても尊敬できる方だと感じていましたし、アプローチを受けるうちに私も前田さんに引かれるようになりました。何度も誘われたのに仕事でなかなか行けなかったので、申し訳ないなという気持ちもありましたので、当日に一人で会いに行きました。
──フライデーされた記事にあるように、前田投手と外泊したのは事実でしょうか?
相原 はい……。本当にお騒がせして申し訳ありません。
──結果として前田投手は門限破りになりましたが、門限についてはご存知でしたか?

相原 門限があったことを知らなくて、報道で初めて知りました。前田さんから「外泊しよう」「一緒に泊まろう」と誘われて、その時も門限のことは言ってなかったので……。でも、一緒にいたわけですから、私にも責任があると思いますし、申し訳ないという気持ちです。
──問題の前田投手のブログですが、削除前の文章は「自分には別に本命がいるんだよ」「今回は遊んだだけ」といった書き方でしたが、彼に恋人がいることは知っていたのでしょうか?
相原 全く知りませんでした。出会ったときから、前田さんは「彼女はいない」と言ってましたし、まさか恋人がいることをブログで知らされるなんて……。その時は、ファンや第三者にどう思われるかというよりも、アプローチを受けていた相手にこんな書き方をされたことのショックが大きかったです。その後に冷静になってみたら、タレントとして酷いレッテルを貼られてしまったということに気付き、二重にショックでした。
──削除に至ったのは相原さん側から要求したのでしょうか?
相原 最初の文章がブログに掲載された後に、前田さんに「こんな書き方をされると困ります」と伝えたら、一度削除されて文章を少し変えた内容がアップされました。でも、最初の文章も多くの人の目に触れていますし、翌日の新聞記事にもなっています。消したからいいというものではないと、あらためて釈明をしてほしいと伝えましたが、何も対応はありませんでした。前田さんからは、個人的な謝罪も一切ありません。
──それ以外に騒動後の前田さんとの連絡は?
相原 「彼女いるの?」というメールも送りましたが、それは無視されてしまいました。フライデーの記事やブログについて少しやり取りをしたら、前田さんから「間に弁護士が入るかも知れない」という連絡がきて、深夜に知らない番号からの電話が入って怖くなりました。何回か着信があって出ずにいたら、前田さんから「代理人からの電話だから出て」という連絡がきました。それは『スポーツビズ』の担当の方だったようです。私では対処しきれないので、後は事務所にお任せしました。
──事務所を通さずに本人に連絡するというのは、かなり強引な気はしますね……。今までの報道やネットでは、相原さんに批判的な意見が多いですが、ネットの反応はご覧になっていますか
相原 見るのがまだ怖いというのがあって、ネットは見ていません。報道とブログの記述でショックを受けて、家族からの電話にも出れない精神状態になってしまっていたので……。連絡できずに家族に心配をかけてしまったのが、本当に心苦しかったです。
──前田投手に個人的に伝えたいことはありますか?
相原 がんばってほしい。今シーズン、しっかり結果を残してほしいと思います。同年代の人が活躍してくれるのは、私にとっても励みになりますから。
──恨んだりという気持ちはない?
相原 正直に言えば、せめて一言くらいは謝ってほしいという気持ちはあります。でも、いがみ合っていても仕方ないので……。彼が尊敬できる人だという気持ちは変わらないので、いつか良いお友達の関係に戻れる日が来たらいいなと思っています。ただ、一方的にレッテルを貼られて周囲の人やファンの方に誤解されたままなのは嫌なので、真実だけは皆さんに伝えたいと思いました。
──ご自身のファンや、今回の騒動で相原さんのことを知った人たちに向けてメッセージはありますか?
相原 本当にお騒がせして申し訳ありませんでした。今回の騒動で私だけでなく、前田投手を初めて知った人もいると思いますので、これを機会に彼を応援してあげてほしいと思います。綺麗ごとを言ってるようですけど、彼が尊敬できる素晴らしい選手であることに変わりはないので。
──今も尊敬しているということは、前田投手に未練がある?
相原 さすがに、もう恋愛感情はないです。これからは、一ファンとして応援させてもらいたいなと思います。
彼女の言葉に、前出のマネジャーは「こちらが求めているのは、ブログの最初の記述についてしっかりと釈明してほしいということと、プロ野球選手である以前に社会人として、相原ななという一人の女の子に謝罪してほしいという2点です。相手が対応してくれないからといって、このままウチが泣き寝入りしたら、相原はタレントとして終わりです。前田投手もシーズン前の大事な時期であることは重々承知していますが、これは事務所として絶対に譲れない点だと考えています」と付け加えた。
野球選手とモデルの熱愛や密会というのはありふれた騒動であり、通常ならば事務所同士で折り合いをつけ、双方が示し合わせた上で本人たちが謝罪して終わりになるケースが大半である。だが、今回は「遊びでした」で終わりにしたい前田側と、タレント生命が懸かっている相原側との間で、交渉が難航したようだ。今のところ前田・スポーツビズ側は相原側の要求に応える様子はなく、このスキャンダルは今後も尾を引きそうである。
(取材・文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops)
◆相原なな(あいはら・なな)
1987年3月27日、山形県生まれ。身長167cm、B84cm・W57cm・H84cm
モデル、タレントとして雑誌、各種イベントなどで活躍中。趣味:ガンダム関連のアニメを見ること。
特技:ピアノの演奏と、料理。
オフィシャルブログ「なな行きま~す」
マエケンもいずれ載るかも。