二世俳優のカタログ映画『学校をつくろう』に早くも大コケの予感!?

gakkou1218_01.jpg画像は『学校をつくろう』公式サイトより

 ここ最近、二世芸能人の話題が絶えない。松方弘樹と仁科亜季子の長男で俳優の仁科克基が、多岐川裕美の長女で女優の多岐川華子と結婚し、今月7日には、三田佳子の長男で俳優の森宮隆の妻が第一子を妊娠したことを発表。三田にとっては二人目の孫となる。また仕事での活躍ぶりが注目されているのは、故・尾崎豊の長男、尾崎裕哉。InterFmのテレビCMで映像が公開され、父親を髣髴させるビジュアルと歌声が注目を集めている。

 そんな中、12日、二世俳優のカタログとも言える映画の試写会が行われた。この映画『学校をつくろう』は、明治維新の動乱期、武力ではなく学問によって日本を変えたいという志を持った男たちが日本初の学校作りに奮闘する姿を描いている。青春物語にふさわしく、キャストもフレッシュな顔ぶれがズラリ。主演は三浦友和と山口百恵の次男、三浦貴大。その妻役には目黒祐樹と江夏夕子の長女、近衛はな。この二人の他にも柄本明の息子である柄本時生、役所広司の息子である橋本一郎ら、多くの二世俳優が出演している。4人とも親たちの知名度は抜群。この映画、話題性だけでヒットが確約されている……と言いたいところだが、そうとも限らないのが辛いところ。

 ここ数年の芸能界を見ていれば、二世タレントがすんなりスターダムを駆け上がっている例もあれば、デビュー時すら全く騒がれることがない例もある。

 現在活躍中の若手二世タレントと言えば、関根麻里と宇多田ヒカル、松田龍平、翔太兄弟や中川翔子などが挙げられる。

 それに対して、石橋貴明の娘、穂のかや明石家さんまと大竹しのぶのビッグカップルの血を引いたIMALUらは苦戦中。松田聖子と神田正輝のDNAを継いだ神田沙也加ですら「今どこ?」状態。村井国夫と音無美紀子の娘、麻友美に至っては両親とCMで共演していても、人気どころか知名度さえ今ひとつという体たらくだ。

 中村雅俊と五十嵐淳子の息子の中村俊太や三田佳子の次男の高橋祐也の薬物使用など、本業以外のスキャンダラスな話題でしか取り上げられることがない例さえもある。

 他にも、津川雅彦と朝丘雪路の娘、坂口良子の娘、奥田瑛二の娘、三田村邦彦の息子、間寛平の息子、杉良太郎の息子、草刈正雄の娘、大和田獏と岡江久美子の娘、所ジョージの娘、ラモス瑠偉の娘、長渕剛と志穂美悦子の娘、石田純一と松原千明の娘、赤井英和の娘、笑福亭鶴瓶の息子、矢沢永吉の娘などなど、名を挙げているだけで本原稿が埋まってしまうほどの二世タレントたちがデビューしているのが現実だ。上記の全ての二世たちの顔と名前が一致する人など、まずいないだろう。

 こんな状況では、有名人の親を持つということが必ずしも有利に働くとは言えない。三浦友和と山口百恵の子どもという芸能界のサラブレッドが主演している映画も、興行面で苦戦を強いられるだろうというのが大方の予想だ。現時点で固定ファンを掴んでいる俳優が出ていない上に、テーマも地味なのだから当然といえば当然の話ではある。

 しかしこの映画、実は専修大学創立130周年記念作品であるという。つまり、専修大学の広告と思えば、映画がヒットしてもしなくても、製作者側に大きな痛手はないのかもしれない。大コケしたとしても役者たちのキャリアに傷がつかない映画で経験を積ませようという、周囲の大人たちの思惑が見えるようだ。

「親が一流なだけに、演技が下手だったらいじめようかと思ったけど(笑)、そんな必要はなかった。将来が楽しみです」とコメントした監督の言葉が本心からのものか、偉大なる親たちへの配慮から来るものなのかは、公開された作品を見て確認して頂きたい。映画『学校をつくろう』は、2011年2月19日(土)から、有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。ちなみに原作は志茂田景樹の『蒼翼の獅子たち』。志茂田景樹の二男も一時芸能活動をしていたものの、現在は廃業している。

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