EXILEはまだ拡大中! 暴走黒マッチョイケメン軍団の勢いが止まらない

exile1122.jpgCD『I Wish For You』

 32年振りのメダル獲得に日本中が沸いた2010女子世界バレーだったが、すでに恒例の感もあるオフィシャルサポーターへの非難や苦情は今回も健在だった。そして今年そんな非難を浴びたのは、お馴染みのジャニーズタレントではなく、今や立派な国民的アーティストとなったEXILEだった。

 先日、ボーカルのATSUSHIが救急搬送されたという報道もあったが、過労やストレスが主な原因とされる急性胃腸炎にかかったと聞くと、さすが今もっとも勢いのあるグループだと実感させられる。


「テレビでの露出は増える一方ですし、何よりEXILEビジネスとも呼ばれる大所帯商法が当たりまくっています。今年の3月には3億円の所得隠しをしていたことが発覚し、悪質な仮装・隠蔽行為が行われていたとして重加算税をされるという事件も起こしましたが、彼らのファン層には何ら影響を及ぼさなかったようですね。この脱税事件は、裏を返せばEXILEの所属するLDH(※EXILEリーダーのHIROが代表を務める)がそれだけ儲かっているという証拠。この不況に、景気がいいのはEXILEとジャニーズ、そして秋元康の周辺ぐらいだなんて言われています(苦笑)」(業界関係者)

 勢いづくEXILEは、その弟分と言うべきユニットの生成に熱を入れている。たとえば今年、大規模なオーディションによって2名の新人ボーカリストを選出した「三代目J Soul Brothers」だ。元々「J Soul Brothers」は、HIROが1991年に結成したダンスボーカルグループで、EXILEの前身。99年にエイベックスからデビューし、CDを3枚リリースしている。MAX松浦とHIROは当時からの付き合いで、今も公私共に親密な間柄。今やエイベックスの稼ぎ頭に成長したEXILEには、MAX松浦から後進の育成が急務と言い渡されているのだという。

「とは言え、いくらEXILEといえども今年リリースしたシングル3枚はいずれも20万枚程度の売り上げにとどまっている。誰でもミリオンヒットを連発できる時代は完全に幕を閉じた。嵐でさえシングルは60万枚がやっとですからね。今年はAKB48が100万枚を超えましたが、このままの勢いが何年も続くはずがない。CDの売り上げが見込めない現代で、やはりキーになるのはライブです。そこでLDHが力を入れているのが『劇団EXILE』なんです」(前同)

 劇団EXILEとは、HIROをゼネラルプロデューサーとして結成され07年に旗揚げ公演を行った団体。現在、「華組」「風組」「響組」のほか、今夏開催されたオーディションで選ばれた2名の劇団員がいる。俳優として映画などでも活躍する彼ら劇団員と、EXILEのパフォーマーから選抜される数名が出演し、10年は4本の公演を行った。

「この公演が順調なんです。特に今年から始まった華組などの公演は、本公演と違ってEXILEメンバーの出演がないにもかかわらず盛況で、手応えを感じているようです。サポート会員も増えており、EXILEがますます巨大化しているなという印象を受けますね」(前出)

 レコード大賞3連覇も確実視されているEXILE。歌謡界ではすでにその地位を確たるものにしたと言っていいだろう。さらにテレビでの冠番組も持ち、バラエティー番組での評判も上々。歌って踊れるイケメンで、笑いも取れる……まるで一時期のSMAPのような活躍である。その他、単独で映画主演するメンバーも現れるなど、EXILEの勢力は人数に比例して増すばかりだ。

「三代目J Soul Brothersのオーディションで惜しくも落選した応募者の中から、見込みのある人間を選んで、さらに新たなグループを結成させるという目論みも動いている。2011年も、EXILEは文字通り”進化”するでしょうね。HIROは『何が何でも、EXILEというグループを終わらせたくない。次の世代へ引き継がせていく』と公言しており、今までにない息の長いグループとなるかもしれません」(前同)

 来年以降、さらに彼らのような色黒マッチョイケメンがメディアを席巻することになるのだろうか。現状の14人のメンバー名さえ、お茶の間にはまだ浸透していないと思うが、果たしていつまで「国民的」グループでいられるか……。メンバーの増員や卒業を繰り返し、モーニング娘。のように「全盛期は良かった」などと言われる有様にならなければよいのだが。
(文=峯尾/http://mineomineo.vox.com/

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「三代目」をハズしてもらえる日は来るのでしょうか

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