『目には青葉 山ホトトギス 初恋（初回限定盤A）』ポニーキャニオン 本日9日、新曲「目には青葉 山ホトトギス 初恋」を発売した人気アイドルグループ・アイドリング!!!。昨日より、新譜発売に伴った握手会などのイベントを開始しており、今週末には東京ドームシティラクーアガーデンステージでのミニライブ＆握手会も予定されている。AKB48の大ブレイク、ももいろクローバーやスマイレージなど新生アイドルグループの登場で、にわかに”アイドル戦国時代”と揶揄される今日この頃だが、2007年にデビューしたアイドリング!!!は、いわゆる中堅どころ。卒業・脱退や新規加入を経て、現在は20人のメンバーで活動している。その中の一人、1期生であるアイドリング!!!7号の谷澤恵里香（19）の様子がおかしい。というのも、フジテレビが独自に展開するミニブログサービス「イマつぶ」上で、精神的に疲弊していると見られる投稿を乱発しているのだ。
「イマつぶ」とは、「今つぶやく」の略で、140文字以内のつぶやきを投稿してユーザー同士でコミュニケーションできるサービス。絵文字やデコメに対応していることがTwitterとの差別化ポイントという。閲覧は自由だが、つぶやくにはフジテレビIDの登録（無料）が必要となる。アイドリング!!!は、元々「フジテレビTWO」のテレビ番組『アイドリング!!!』（現在はフジテレビONEで放送）で結成されたグループということもあり、メンバーたちが自身のIDを持ち、自由に投稿をしていた。谷澤は、5月頃から「4期の人気に嫉妬」「今日は心折れた」などネガティブなつぶやきが目立っていたが、6月7日午後、新曲の歌詞の一部をモジって次のようなつぶやきを投稿した。
「世界の全てが闇に見える この気持ちはそうだあれだ 鬱なんでしょう」
このつぶやきはすぐに削除されたが、その後、
「谷澤の存在は失礼だそうです谷澤が生きているのは失礼だそうです谷澤は失礼な存在谷澤って誰なんだろう私の名前って谷澤さんじゃなくて失礼さんなのかな？ ならば失礼でごめんなさい。それでは失礼しました」
という、さらにネガティブな投稿をアップ。だが、これも現在は削除されている。それだけでなく、過去のつぶやきすべてが消去され、その日の夜、「今日は心配させてしまうことをしてすいませんでした」と、ファンに向けた謝罪の言葉が投稿された。ほどなくしてつぶやきを再開したが、その後は「首を負傷してからどうも頭痛がひどいのよ。ワケワカメ 谷澤が好きなのクキワカメ アヒャヒャヒャヒャ マンデーナイトフィーバー」「headache headache headache headache headache headache headache マンデーナイトフィーバー」など、逆にハイテンションな投稿が続いている。
谷澤はGカップの巨乳とぽっちゃり体型をウリに”やざパイ”の愛称で親しまれている元気キャラ。それだけに、ファンも彼女の異常には動揺を隠せないようだ。
「情緒不安定になっているのかもしれません。今週は握手会というファンと直接触れ合う場面が多いだけに、谷澤の精神面・体調ともに心配ですね。実は彼女、昨年4月末に行われたシングルCD発売記念の握手会で、突然泣き出すという一幕があったんです。握手会の途中でいったんスタッフからストップがかかり、メンバーがハケたのですが、これはメンバーへの中傷があったため、気持ちを落ち着けるために中断したと。具体的に中傷を受けたメンバーの名前はスタッフ側から明かされませんでしたが、再開後のやざパイの様子がおかしかったので、どうやら彼女に暴言を吐いたけしからん輩がいたのではないか、とウワサになりました。今回は何があったのか……心配です」（アイドリング!!!ファンの男性）
常に人前に曝される「アイドル」という職業は、時に少女の心を蝕む。最近では、3代目”なっちゃん”こと星井七瀬（21）が自身のブログ（現在は閉鎖）で「最近はね、ちょっと体調が悪いの。風邪じゃなくて心の病気」と告白。さらに、「昔は『なっちゃん』と呼ばれるのがイヤでした」「実は、女の子を好きになった事があります」「芸能人は色々な秘密だったり、イメージがあるから、凄く狭い世界なの。でも、私は悪い子だから反発したくなってしまう。と、ゆうか作り物の私を好きになってもらっても嬉しくないの」「ナチ映画が好きだから何？ アナキーだから何？ 同性愛者になった事があるから何？ 心の病気になった事があるから何？」などと赤裸々に語り、病んでいる様子がうかがえた。
アイドルと「病み」と言えば、元ミスマガジンのグラビアアイドルでありながら、現在は激太りしている小阪由佳も挙げられる。彼女もブログやライブで芸能界の暗部を語るなど、破天荒な振る舞いが目立っているが、躁鬱病をわずらっているのでは、という見方も強い。
彼女たちもアイドルである前に、一人の人間。社会の荒波に揉まれて疲弊し、精神を病んで去っていく者も少なくない。取り返しのつかない事態に陥る前に、スタッフや周囲の大人が彼女たちを支え、守ってあげるべきであろう。時には夢を諦める覚悟も大切だ。数多いる「アイドル集団」の中で、頂点を極められるのはごくわずかなのである。
（文＝篠田ロック）
やざパイ、無理しないで！
