【円山町テレビ放談】

モー娘。道重さゆみ止まらぬブレイク街道!”処女カミングアウト”に沢尻斬りまで!!

sayumila.jpg道重さゆみ写真集『La』 ワニブックス

  「世界一ウザいアイドル」として人気を確立しつつあるモーニング娘。の道重さゆみ。ピンでのテレビ出演や女性ファッション誌掲載も増え、確実に知名度は上昇している。どれだけ共演者にイジられても、ウザがられても、全くメゲない彼女。嫌われるのも芸のうちと考えれば、低空飛行を続けるモー娘。の救世主になるかもしれない。

 その道重が、水曜深夜に放送中の『爆!爆!爆笑問題』(TBS系)に、やはりピンで出演し、相変わらずの「私ってカワイイ~」発言を連発していた。同番組は爆笑問題の二人がゲストを呼んでトークを繰り広げるバラエティー。今回は原宿と秋葉原にブラックボード(つまり黒板)を持っていき、道行く人に彼女についての意見を書いてもらい、それを見ながら語り合うという内容。「嫌い」「ブス」「ブログが痛い」などマイナスイメージの書き込みも多かったが、彼女はメゲなかった。彼女の強さは、たとえば、次のような天真爛漫な発言に表れている。

●「モー娘。に入ったときに安倍(なつみ)さんもいたんですけど、彼女よりかわいいと秘かに思ってました」
●「ブログにはいつもかわいい写真を載せています。毎日100枚くらい写真を撮ってます。ホントに気に入ったのはなくならないようにシークレットに入れてるんです。誰にも見せない、自分しか見せないようにしてるんですよ。(見たらかわいすぎて)失神すると思いますよ」
●「鏡はウチにもたくさんあるし、街歩いてて『アッ、かわいいコがいる』と思ったら自分だったりとか『あ~いうコになりたいなぁ』って思ったら自分だったりとか」
●「嫌われているのは分かってて、友達が音信不通になったりもしたんですけど、かわいさという一つの武器があるので大丈夫」
●「かわいいと思う芸能人の1位は自分。2位から8位が大差で(誰もいなくて)、9位小倉優子りん、10位がベッキー・クルーエルちゃん。さゆみがいなくなったら彼女たちの天下ですね」さらに、沢尻エリカについては「かわいいけど10位には入ってない」とバッサリ。
●「部屋でクマちゃんをギュッてしてる自分がかわいいです」
●「彼氏いるでしょ?」の質問に「男の子を好きになったことはないです」と、処女をカミングアウト!? この件で大田が恋愛に関して力説していると「ちょっと絡みづらいんですけど」

 30分番組を、ここまで「自分がかわいい」話オンリーで染め上げるアイドルもそういない。最後は太田とのセーラー服を着てのコント「世界一かわいい授業」も演じた。太田も最初こそ「イタい娘だなぁ……」といったリアクションを見せていたが、彼女の底知れぬポテンシャル(?)に気付いたのか、途中からは「面白い!」と完全にフォローに回り、ボケ担当のハズがツッコミまでしていた。道重本人もバラエティー出演にはノリノリだそうで、今後、爆笑問題の出演するクイズ番組や政治系の番組などに呼ばれれば、他のゲストを完全に食う気のようだ。

 道重さゆみは、02年の「LOVEオーディション2002」にて応募総数約1万4千人の中から亀井絵里、田中れいなと共に合格しモー娘。入りし、もう8年になる。加入当初からナルシストキャラは確立されており、「私が一番カワイイ」をことあるごとに連発していたが、日の目を見たのはここ数年である。きっかけは『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「格付けしあう女たち」出演だ。これによって脚光を浴び、一層”ナルシーキャラ”を前面に押し出すようになった彼女は、そのため女性から嫌われ、”世界一ウザいアイドル”という不名誉な称号を冠することにもなった。だが、何度も言うように、彼女はメゲない。モー娘。としてのコンサートはもちろん、バラエティー番組や雑誌でも、粘り強くキャラを貫き通している。今年2月に始めたばかりのブログは、GREE芸能人ブログにおいて1日のアクセス数1位を独走している。

 今や女性アイドルグループとしての人気はAKB48に完全に取って代わられた感のあるモー娘。だが、彼女の存在はグループを底上げする重要なファクター。知名度こそあれど、メンバー個々人の名前が浸透していない現在のモー娘。では、まったく興味を惹かれないよりも、たとえ「イタいよね」というマイナスイメージでも、名前を知られている方がタレントとして大切だ。イジりがいのあるキャラだけに、ただ座っているだけのグラビアアイドルに取って代わる可能性も十分ある。毎週金曜放送の番組『あいまいナ!』(TBS系)へのレギュラー出演も開始しており、今年はさらなる活躍が見込めるであろう。今や泥船状態のモー娘。本体を牽引するメシアとなればいいのだが、他のメンバーは「しゃべれない」ことがネックとなって、メディアに登場しても場を盛り上げられずに終わってしまうことが多い。歌番組が減少傾向にある今、バラエティーでの存在感を高めるためにフリートークの腕を上げることが、彼女たちの課題ではないだろうか。実は道重が他メンバーに猛特訓を教示していたり……はしないだろうな。
(文=高田コウイチロー)

『ハロー! チャンネル』角川書店

 
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