あたたかいけど物悲しい、年の瀬のスナックではホステスの素顔が見られる

1222snack_fla.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 年の瀬である。今年最後のひと稼ぎを目論む歓楽街も、今年は26日、27日の週末をピークに人足が途絶えていくことだろう。しかし、どうやら親しくしているスナックに聞いてみると、30日までは営業する飲み屋が多いようだ。

 さすがに大晦日は休業するところがほとんどだそうだが、帰省などで街を離れる人が多いなか、29、30の両日は客が入るのだろうか?

 1年のほとんどの夜をスナックで過ごしている私が見てきたところによると、忘年会ラッシュとクリスマスイベントが過ぎたあとは、人気店でも閑散としていることが多い。にぎやかな雰囲気を求めている人には物足りなく感じられるかもしれないが、故郷もなく、アットホームな雰囲気を味わいたい私からすると、そこが狙い目なのである。

 年末のスナックに集まる客の顔ぶれは、近所の常連や混雑を好まないひとり飲みの面々が中心だ。帰省しそびれたビジネスマンや、もちろんお気に入りの女の子と年の瀬まで一緒に飲みたい、という客もいるが。そう、なんとなく「騒がしいところに行くのはイヤだがひとりで過ごすのは寂しい」というムードが客から漂っているのである。普段とはちょっと趣の違う、年末ながらの物悲しいがあたたかい現場がそこにあるのだ。

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