マツコに業界内から「丸くなった」と不満の声

 テレビ・ラジオ合わせてレギュラー8本。2014年の企業CMランキングでも女性タレント部門で10位に入り、計10社に起用されるなど、マツコ・デラックス(42)の活躍はとどまるところを知らない。すでにかつてのキワモノ的なイメージはなく、今では芸能界を代表するタレントの1人といえる存在だ。しかし、そんな安定した人気を勝ち得たマツコに、業界内から不満の声が出ているという。

「以前より刺激的な発言が減ったのは明らか。10日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)でも、人気コーナー『新3大○○』の中で浅草芸人の、東京ボーイズ、すず風にゃん子・金魚、ぴろきが紹介されましたが、『おもしろーい』と感想を述べただけですからね。マツコさんは趣味趣向がはっきりしている人ですから、面白いと感じたら、好きな理由について、とことん語るはず。単純なひと言では済ませないでしょう。まるで、面白くないと思ったものに対して、とりあえず言っておくといった印象すら受けました。ネット上でも、そんなマツコさんに対しては『もう少し噛みついて欲しかった』といった意見も出てきています」(バラエティ放送作家)

 MCとしての活躍がメインとなっているマツコだが、視聴者は、いまだに過激な発言を期待しているようだ。

「マツコさんといえば、ブレイクした年齢も遅く、身を置いているオネエの業界を通じ、世の中の酸いも甘いも知った苦労人。さまざまな経験を積み、いろいろな人と出会ってきたため、その本質は『超常識人』です。刺激的な発言も、正論をついているからこそ、視聴者の共感を得るわけです。芸能界における立ち位置としては、視聴者に“気づき”を与える優秀なコメンテーターといったところでしょうか。あの容姿で、そんな芸当をできるタレントは、ほかにいませんから、これほどブレイクしたのです。しかし、ひと言で核心をつくような発言が最大の魅力でしたから、その部分が影を潜めだすと、途端に視聴者は離れてしまうかもしれませんね。地位を確立してしまったマツコさんとすれば、すでに武器を振り回す必要はなくなったといえますが、あまり丸くなっては飽きられてしまいかねません」(芸能関係者)

men's Pick Up