レイプ犯や強盗に反撃しボコボコにした女性たち

0910rapekenka_fla.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 明治時代の新聞を読むと、レイプや誘拐などの犯罪に女性が被害者となるケースが実に多いが、その一方で、数こそ少ないものの卑劣な犯罪者に敢然と立ち向かい実力で撃退する、勇猛果敢な女性の事例もいくつも見つかる。

 明治26年9月26日、東京芝区(現・港区芝)に住むおみき(19)という少女は、留守宅に侵入した賊が家財を風呂敷にくるんで盗もうとしているところを発見。恐ろしさに逃げ出してもおかしくはない場面で、そのドロボウに怒り心頭。近くにあった下駄を賊の後頭部に投げつけたところ、見事に直撃。不意をつかれたドロボウはあわてて外に逃げ出したものの、そこは裏庭で逃げ場はなし。そこにおみきさん、目つぶしに灰を投げつけ、さらに素手で襲いかかって大乱闘となる。

 しかし、賊は28歳くらいの男で、しかも必死の抵抗で逃げられてしまう。それでも怒りが収まらない彼女は、賊を追跡。そして、少し離れた材木置き場に賊が隠れたのを確認すると、ただちに警察に駆け込んで事情を説明。すぐに警官が現場に駆けつけ、賊はその場で逮捕された。それにしてもおみきさん、ドロボウとの乱闘でケガはしなかったのだろうか。

 ドロボウを取り押さえたという事例としては、26年6月にも30歳の主婦が自宅に侵入した男を追いかけて路地で自力で組み伏せると、着物の帯でこの賊を縛り上げて警察に突き出している。

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