AKB圧力全開! 河西智美の手ブラ報道でスポーツ紙記者が「出禁」に

kasai0125.jpg※イメージ画像:『まさか(初回生産分)(Type-B)』日本クラウン

 「手ブラ騒動」に揺れたAKB48・河西智美の写真集『とものこと、好き?』(講談社)が発売中止になった。当初は問題となった表紙写真を差し替えたうえで2月上旬の発売を予定していたが、今月24日に発売元の講談社が中止を決定し、予約取り消しの呼びかけを開始。講談社側は、白紙に戻したうえであらためて河西の写真集を出版することを検討しているという。

 この写真集をめぐっては、白人の少年が上半身裸の河西の乳首部分を手で隠している写真が「社会通念上問題がある」として、告知が掲載された「週刊ヤングマガジン」(講談社)が発売延期になっていた。一部識者からは「児童ポルノに該当する」と指摘されており、警視庁少年育成課が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で講談社の編集幹部を事情聴取したことも判明している。

 これは同法で「児童に他人の性器等(性器、肛門、乳首)を触らせる行為」が禁じられているためだ。この条項には「性欲を興奮又は刺激する」という要件が付されているため、児童ポルノに該当するかは議論の余地がある。しかし、大手出版社から出される国民的アイドルグループのメンバーの写真集としては、不適切だったといわれても仕方のないところだろう。講談社としては、「ヤンマガ」の発売延期・回収と写真集発売中止という損害を被ったうえに、出版社としての見識を疑われるというダブルパンチを食ったことになる。

「ヤンマガの発売延期だけでも、印刷代、広告料、購読料、編集制作費など合わせて損害は3億円以上。発売中止になった写真集の損害も加えれば、あの手ブラ写真1枚で4億円近いカネが吹っ飛んだことになる。自業自得という声もありますが、実はヤンマガ編集部側は手ブラ写真掲載に反対していた。それを強引に押し切ったのは、総合プロデューサーの秋元康氏だったといわれています。いまや青年誌のグラビアはAKBなしでは成り立たず、力関係はAKB運営側の方が完全に上。ゴリ押しされれば、編集部側は嫌とは言えない状況です」(出版関係者)

 AKB運営側の横暴ぶりは、これだけに止まらない。手ブラ騒動は各メディアでも大きく取り上げられ、AKBと昵懇の関係だった日刊スポーツまで「児童ポルノ」という言葉を使って法令違反の可能性を指摘した。これにAKB運営サイドが激怒し、マスコミ各社に「この問題を取り上げるのはいいが、児童ポルノという言葉は使わないように。使ったら、訴訟対象になります」とクギを刺したという。実際にAKBのスキャンダルを報じた週刊誌が訴訟を起こされた例は複数あり、この通達によって各メディアはトーンダウン。さらに某大手広告代理店を通じて、スポンサーの引き上げすらチラつかせてくるという。のみならず、担当記者を出入り禁止にするという措置にまで事態は発展している。

「手ブラ騒動を報じた某スポーツ紙のAKB担当記者が、イベントや会見の取材で出入り禁止になったんです。同紙の記事も手ブラ写真が『児童ポルノ』に該当する可能性を指摘したものでした。この出禁措置は他紙の記者に対して『児童ポルノ扱いしたら君たちも出入り禁止になるよ』という圧力を掛けるためのもの。AKB一人勝ちのご時世で彼女たちを取材できなくなったら記者として死活問題ですから、みんな戦々恐々ですよ」(週刊誌記者)

 その一方で、関連書籍の出版や接待攻勢などで特定の出版社を抱き込んでいるとも伝えられており、アメとムチでマスコミを飼いならす戦略をとっているAKB。まんまといいようにされているマスコミ側も情けないが、それだけAKB運営側の戦略が巧みであることも事実だ。AKBが凋落する日まで、この図式は崩れないのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

men's Pick Up